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SARAVÁ LOUREIRO 2022 / サラヴァ ロウレイロ 2022
¥4,120
商品名:SARAVÁ LOUREIRO 2022 / サラヴァ ロウレイロ 2022 ワイナリー・生産者:Galactic Wines / ギャラクティック ワインズ 生産地:ポルトガル ヴィーニョヴェルデ 品種:ロウレイロ100% タイプ:白 アルコール度数:11.5% 容量:750ml ゴールドカラー。レモングラス、アニス、白い花の香りが広がり、縦に広がる、長くて洗練された酸味。口に広がる新鮮なリンゴのアロマ、ハチミツのニュアンスとレモンの皮、最後にスパイシーな要素。生命力と風味に満ちたワイン。 生産者について ミゲル・ヴィセウは、ドウロで⽣まれ育ち、20haの⼟地を所有する4代⽬である。 ・・・がしかし、彼は、20代の⼤半をドウロではなく、世界中を旅しながらワイン造りの技術を学んだ。 ナパ,ブルゴーニュ,トスカーナ,カオールやブラジルを経て、⾃分の技術に⾃信を持ち、⻑年の夢であったアフリカでの⽣活を決意する。モザンビークで3年間、⼤企業に勤めた後、再びワインに呼ばれるようになった。そこでミゲルと妻のレリは、ポルトガルに戻ることにした。 帰国5⽇前に友⼈から、ビオディナミのパイオニアであるヴィーニョ・ヴェルデのアフロスのオーナー、ヴァスコ・クロフトが醸造責任者を探していることを知らされた。 ⾯接して1分後には、⼀緒に仕事をすることになった。現在、ミゲルはアフロスのヘッドワインメーカーとして就任している。 また、別のプロジェクトの⼿伝いを打診されていたミゲルは、2018年の終わりにワインを作るためにガレージを整えた後、⾃分たちのワインを作る機会を得る。 それは⼩規模で職⼈的な地下のワイナリーで、⼀種の「ブティック・ワイナリー」だ。 このワイナリーは、17世紀に建てられたマナーハウス、パソ・デ・カルヘイロスの⼀部で、ポルトガルの歴史の⼀部であり、ポンテ・デ・リマとヴィーニョ・ヴェルデの地域について多くを語ってくれる。 ポンテ・デ・リマとヴィーニョ・ヴェルデの産地について多くのことを教えてくれる場所だ。 その場所でヴィーニョ・ヴェルデで最も多く植えられているロウレイロをスキンコンタクトでフレッシュかつリッチに仕上げ、また、普段はワインにボリュームとアルコールを与えるために使⽤されるトラジャドゥーラを、他の⼈とは逆のアプローチで⼿掛ける。ヴィーニョ・ヴェルデの他の品種はアルコール度数が低い為、ほとんどの⽣産者が「アルコール度数が⾼い=品質が良い」という考え⽅にとらわれている。 そこで彼が試みたのは、トラジャドゥーラの低アルコールバージョンを作ることだった。 トラジャドゥーラは、放っておくと13、14、15%になってしまう為、栗の⽊の下や壁の近くに育っているブドウで、熟していないものを選んだ。この品種を別の⽅法で理解しようとするのはリスクだったが、⻑いマセラシオンは、試飲するたびに美味しくなるのを感じた。2018年に最初のヴィンテージを醸造。 彼らは、より密接に連携し、地元の葡萄の伝統を守っていきたいと考えている。そしてさらにこの地域とのつながりを保つために、シードルのプロジェクトにも携わっている。1本1本のボトルに触れ、⼿作業でワックスをかける。お⾦のためでも、経営上のストレスのためでもなく、単純に、農業とワインがあるライフスタイルを彼らは愛しているのだ。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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A Seara Castes Tintas 2019 / ア セアラ カスタス ティンタス
¥3,520
商品名:A Seara Castes Tintas 2019 / ア セアラ カスタス ティンタス ワイナリー・生産者:Iria Otero Mazoy (イリア・オテロ・マソイ) 生産地:スペイン/ガリシア 品種:カイーニョ・ロンゴ30%ソウソン30%ブランセリャオ30%フェロール5%カイーニョ・レドンド5% タイプ:赤・ミディアム アルコール度数:12.5% 容量:750ml 19年は6月1日に大雨と風に見舞われましたが夏はマイルドな気候でした。花崗岩・粘土・砂利に植わる5品種を全房で醸し後、セメントタンクで発酵・熟成しました。淡いガーネット色、ラズベリーやイチゴ、プルーン、ハーブの香り、じわりと拡がるボリューム感のあるタンニンと中程度の酸味、やや高めのアルコール感が厚みを増し、完熟ベリーの風味がアフターに感じられます。 生産者について 『DO リベイロの混植/混醸の個性を引き出す叩き上げ女性醸造家』 ユーラシア大陸の西の果て、スペイン・ガリシア州。このエリアのワインに魅了されて久しい。今や世界中で大人気のDOリアスバイシャスのアルバリーニョはもちろんだが、DOリベイラサクラのメンシアもとても気に入っている黒ブドウ品種。この2品種からできる美味しいワインとの出会いを切望していたのが10年前。まだまだ日本でもマイナーと呼べる地域であるドイツのラインヘッセン地方からも先日4人目の生産者を紹介したが、こちらガリシア州も同様にまだまだマイナーと言える。ラインヘッセン地方同様にしかし関係が深い生産者が徐々に増えてきた。イリア・オテロ・マソイは5人目となるガリシア州からの生産者となり、ガリシア州産のスペインワインは弊社内でもカタルーニャに続くスペイン第二勢力となった♪僕自身が初めてガリシア州に足を踏み入れたのが確か2017年。リオハからの長距離ドライブで非常にドキドキしながら未開の地に足を踏み入れた。ガリシアに入るまでのスペイン内陸は西部劇を思いだす荒野、乾燥した大地が延々と続く。だが、ガリシア州に入るとその風景は一変する。越境時に標高が徐々に徐々に上がっていき、高い山をいくつか越える。最後の山を越えた後は長い高速道路の下り坂。そこからは緑豊かな風景に次第に変化していき、坂道を降りきり車から出ると日本を思い出す湿度。緑の山々、樹々に囲まれたしっとりした空気に包まれており、これまで見てきたスペインと全く異なる風景と質感に驚かされた。今まで4人の生産者をご紹介してきたにも関わらずガリシア州について全く触れてこなかったので、この機会にちょっとだけこの地について触れてみたい。自分の学びの為にも。ガリシア州(Galicia)は、スペインの自治州の1つで、スペイン北西に位置し南はポルトガル、東はアストゥリアス州とカスティーリャ・イ・レオン州に接し、北と西は1490キロメートルの海岸で大西洋とカンタブリア海に面する。州都は巡礼で有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラ。しかし最大の都市は港湾都市Vigo(ヴィーゴ)であり、現地訪問時に宿泊でよく使うオウレンセ(Ourense)の街も州内3番目の人口を誇る美しい町だ。余談だが、このVigoにずっと行きたいと考えていて、それは美味しい魚介にありつけそうだからなのだが、2022年夏初めてVigo泊。そこで立ち寄ったMalauva waine barは最高の食事とワインと雰囲気を提供してくれるワインバーだった。年間を通して穏やかな気候で、最寒月でも摂氏8度以下になることは少ない。1年を通じて雨が降り、年間降水量も豊富である。スペイン内陸とは異なり、海洋性の気候のために手付かずの緑の森が残されており、州の内陸部はなだらかな山地で比較的標高が高く、東に行くほど標高が高く北部にテーラ・チャ高原がある。大きな川はないが無数の小さな川が横切っている。山地は険しくないが、内陸の人口は少なく、開発は遅れ過疎や農業離れが残念ながら進んでいる。海岸地域は入り江の多い複雑な海岸線で知られており、リアス式海岸の語源となったのがこの地域で、「リアス」とはガリシア語あるいはカスティーリャ語(スペイン語)での入り江(リア)の複数形である。この地形のために漁業が盛んであり、特にリアス・バイシャスでは養殖漁業が盛んである。日本のバルなどでも有名な料理“タコのガリシア風”、本場で頂いたお皿は絶品だったのはいうまでもない。地層は多様であるが、変成岩と花崗岩が主である。海岸地域と内陸部では気候・降水量・土壌構成ももちろん異なり、ガリシア州内には以下のとおり5つの異なるDOが存在する。西の海岸地域のDOからザックリと順々に東の内陸へと紹介していく。DOリアス・バイシャス(Rías Baixas)…ポンテペドラ県。アルバリーニョ種の白ワインが有名。DOリベイロ( Ribeiro )… オウレンセ県西部。白ワイン&赤ワイン。トレイシャドゥーラ(白)他。DOリベイラ・サクラ(Ribeira Sacra)… ルーゴ県南部とオウレンセ県北部。メンシア種の赤ワインが主。DOヴァルデオーラス(Valdeorras)… オウレンセ県東部。メンシア種の赤ワインが大半。ゴデーリョ種の白ワインも。DOモンテレイ(Monterrei)… オウレンセ県南部。ゴデーリョ種の白ワインが大半。メンシア種の赤ワインも。イリア・オテロ・マソイはガリシアで生まれ育った生粋のガリシアっ子。彼女の家庭では、父が常に美味しいワインを食卓に準備していたそうで、幼い頃からワインに慣れ親しんおり、両親が食卓で美味しいワインを楽しむ姿を見てきた。ブドウ栽培や醸造とは関わりのない家庭で育った彼女だが、女性でも自力で生活を営むことができるようにと自立心を大切にする教育を受けてきたそうだ。もし彼女の両親が全く異なる教育方針だったなら一人の素敵な女性醸造家の誕生はなかったかもしれない。学生時代、夏休みに訪れたリベイロの自然の美しさとワインの美味しさに魅せられ、大学は薬学科を履修していたが、その後期では醸造学を履修し、醸造学を学び始めたイリア。その後博士号を修得するためリオハに移住。当時書いた論文のテーマは、「酸とキャノピーコントロールの関係」。リオハに移住後、早くワイン造りに携わりたくて溜まらなかった彼女は、在学中からワイナリーに就職、醸造の下働きから始めた。数年後には醸造長に昇格。生産量も入社当時の10倍となり技術も経験も大きく成長を遂げていく。 2009年、博士号を終えるためにガリシアに一度戻り、取得後はリアスバイシャスにあるコーペラティブに就職する。ここでは毎年何トンものブドウが、 リアスバイシャス各地から搬入されてくるため、各エリアや区画の特徴、を学ぶのにとてもいい経験になったと語る。しかしリアスバイシャスのコーペラティヴでのワイン造りや、リオハで経験したワイン造りはイリアの目指すものとは大きく異なっていた。 ここでの仕事を辞めた後、リベイラ・サクラを代表するワイナリー、‶ドミニオ・デ・ビベイ″(オーナーはアドルフォ・ドミンゲスというスペインを代表するアパレルメーカ ー、プロジェクトマネージャーはプリオラートを代表するサラ・ペレス &レネー・バルビエのカップル、そ して畑の管理はラウラ・ロレンソが 担当していた現存のプロジェクト)に、専門知識のあるセールスとして入社。今度はボデガを離れて世界を飛び回り始めた。こうして国際感覚と販売のセンスまでをも磨き十分な経験を積んだイリアは、家族を中心としたより穏やかな生活を送るため、ドミニオ・デ・ビベイを辞め、これまでの経験を土台に2015年に自分自身のプロジェクトを立ち上げる。写真にもあるような石造りの可愛くて小さな住居兼セラーを憧れの地リベイロに構え、リベイロでのワイン造りを進めていく(リベイロの弊社もう一人のパートナー、アウガレヴァーダのイアゴ・ガリードとは近所で仲が良です)。その傍ら、リアス・バイシャスやヴァルデオーラスでもそれぞれボデガを間借りし、昔ながらの長期熟成型のアルバーニョやゴデーリョのワインも造っている。彼女が持つ所謂自社畑は非常に少ない。なので彼女は過去のキャリアの経験を活かし信頼できるブドウ栽培農家と契約してブドウを購入している。リベイロでは湿度も高くスペイン国内でも雨が多い地域なので完全なるBio栽培でブドウを育てる農家はほぼ存在しないと言っていい。なので、彼女は銅や硫黄散布以外にも病気を防ぐ為の最低限の農薬散布だけは許容している。しかし、その他の殺虫剤、除草剤、化学肥料は使用せずに丁寧なブドウ栽培を行う栽培専業農家のみを厳選して契約している。そのブドウの購入価格も通常の買いブドウの3倍近い金額を払っているそうだ。(弊社のリアスバイシャスのパートナー、ナンクラレスと同様のスタイルである)。 様々な栽培家の区画のブドウを使用する利点もある。気候、地理条件、栽培方法の異なるミクリマから収穫される良質のブドウをブレンドすることがワインの味わいに奥行きと複雑味を生み、長期熟成に適するワイン造りへと繋がっている。しかし彼女がブドウ、品種をブレンドする最大の理由は、リベイロ昔ながらのスタイルを表現したいからである。単一ブドウでワインを造る事でなく、土着品種のブレンドstyleこそがリベイロで昔から行われてきた伝統あるワイン造りだ。時にDO取得にもこだわらず白と黒ブドウもブレンドする徹底ぶりだ。白ブドウでは、トレイシャドゥーラ、ゴデーリョ、ロウレウイラ、トロンテス、カイーニョブランコ、etc。黒ブドウはカイーニョロンゴ、カイーニョティント、ソウソン、メンシア、メレンサオ、ブランセリャオ、フェロル、etc。その多くが混植されており、多くのキュヴェで混醸しているので味わいは複雑で多様性があり、収穫のタイミングや醸造センスを非常に問われるワイン造りをしている。また、彼女は実は大の亜硫酸アレルギーであり亜硫酸が入っているワインは試飲する事も含めて大の苦手。リベイロの自宅ボデガで造る多くのワインは、もちろん醸造中のワインの状態を見極めながらだが瓶詰めまでは基本的には亜硫酸を添加しない(醸造中、彼女が試飲できるためでもあるそうだ)。瓶詰め前に極少量の亜硫酸を添加して瓶詰めするワインがほとんどだ。将来的にオートクチュールで完全亜硫酸無添加のワインを日本向けへ造ってもらう話も進んでおりますのでご期待ください!(これは実はナンクラレスでも進んでいるのだ!)※ボデガを間借りして醸造しているDOリアスバイシャスとDOヴァルデオラスのワインは、自分が留守中の間のリスクを避けるためマロラクティック時にも亜硫酸は添加している。イリアのワインは、畑の特徴やガリシアの自然をナチュラルに表現しながらも、確かな技術と経験に支えられたクオリティーの高さと際立ったキャラクターを併せ持つ。これは彼女自身の性格と先述したバックグラウンドからきているのだろう。明確な目標設定とそれに向かって突き進む強い意志をもち、スペインでも数少ない叩き上げの女性醸造家の道を歩いてきたイリア。自宅ボデガの2Fは住居となっており、旦那さんと3人の子供たちの妻であり母でもある彼女。初訪問時には写真にある彼女特製の豚料理をたらふく頂いた。その時にちょいちょいと顔を出していた小学生ほどの長男君は今がわんぱく盛りのようだが、幸せな家庭の一端を垣間見たひと時で畑やボデガとは全く異なる雰囲気の彼女の表情にも触れられた。ワイン同様、懐と奥行きが深くエネルギッシュな女性であり、強いけどとてもしなやか。そしてとても明るい。ワインは生産者を表すと常々思ってるが、あーやっぱり♪●DOリアスバイシャス全て信頼できるブドウ農家からの買いブドウを使用し、リアスバイシャスにあるボデガを間借りしそこで醸造している。SACABEIRA…100%アルバリーニョSAL…100%アルバリーニョ●DOヴァルデオーラス信頼できるブドウ農家からブドウを購入し、現地ボデガを間借りしそこで醸造している。MICA…100%ゴデーリョ●DO リベイロ信頼できるブドウ農家からの買いブドウと彼女自身の畑のブドウを使用。醸造は自宅1Fのボデガで行う。白: A SEARA BLANCO(混植・混醸), BUBELA(Alebubu), COSCO赤: A SEARA TINTO(混植・混醸), TEIXUGOオレンジ: Anarka 長くなるがDOリベイロについても軽く触れておく。リベイロ(Ribeiro)は、スペイン北西部のガリシア州オウレンセ県DOで白ワインを主体としている。栽培面積はわずか約30平方キロメートルである。(山が多く小さい川も多いので谷も多い、結果、傾斜地だらけでそこをうまくテラス畑にしている景色を多数見た。)その大部分はオーク樽発酵を行わず、地元での日常消費用のテーブルワイン(ヴィノデメサ)として出荷される。スペインの1人あたりワイン消費量は40リットル/年であるが(ボトル換算一人約53本‼)、ガリシア州は137リットル/年にも達しており(182本…)、ガリシア州で最も古いワイン産地であるリベイロが果たす役割は実は大きいのである。 DOリベイロを「ガリシア地方最古の産地であり、最も高い可能性を秘めている」と評す海外ジャーナリストもいる。ミーニョ川とその支流シル川沿いには、下流からリアス・バイシャス、リベイロ、リベイラ・サクラ、ヴァルデオーラス、ビエルソの5つの原産地呼称産地が並んでおり、リベイロとリベイラ・サクラはオウレンセ県の県都オウレンセを境界としている。リベイロのブドウ畑は、ミーニョ川やその支流のアルノイア川、アビア川、バルバンティーニョ川が形成する谷の標高100-200mの傾斜地に広がっている。ソカルコス(socalcos)またはボカリベイラス(bocaribeiras)と呼ばれるテラス(階段状の畑地)の使用が一般的である。土壌は花崗岩質や粘土質が多い。乾燥した地中海性気候や大陸性気候にあるスペインの多くの産地とは異なり、湿潤な西岸海洋性気候にある数少ない産地のひとつであり、海洋性気候と地中海性気候の変移地帯にあるため湿度も温度も高く、年平均気温は摂氏13度である。このような気象条件からブドウは成熟しにくく、高い糖度を必要とする黒ブドウの生産には適していないと一般的にはいわれている。年降水量は800-1,000mmであり、より大西洋に近いリアス・バイシャス (DO)などガリシア州の他産地よりも少ないが、スペインの大部分の産地よりも多い(スペイン全体での年平均降水量は600㎜前後)。夏季の3か月間は他の時期に比べて降水量が少ない。年日照時間は約1,800時間とスペインの他産地に比べて少なく、この日照を最大限に受けられるように工夫して植えられている。DOリベイロのワインとしては白ワイン90%以上を占めており、総生産量における赤ワインの比率は10%に満たない。今日のリベイロの白ワインは、みずみずしさ、穏やかな酸味、果実味を特徴としている。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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A Seara Castes Brancas 2021 / ア セアラ カスタス ブランカス
¥3,740
商品名:A Seara Castes Brancas 2021 / ア セアラ カスタス ブランカス ワイナリー・生産者:Iria Otero Mazoy (イリア・オテロ・マソイ) 生産地:スペイン/ガリシア 品種:トレシャドゥーラ50%ゴデーリョ15%アルバリーニョ10%ラド10%ローレイロ5%トロンテス5%ドナブランカ5% タイプ:白・辛口 アルコール度数:12.5% 容量:750ml セアラとは畑と畑の間の共有地で、それぞれの畑の所有者が野菜やブドウ以外の果実を栽培する場所の名前です。地元の白ブドウ7品種を除梗しプレス、セメントタンクで発酵・熟成しました。輝きあるゴールドイエロー色、ハッサクや洋梨、白胡椒、ユーカリの強い香りが拡がります。しっかりとしたアタックでボディが強く口中に拡がる中程度の酸味、完熟した味わいでボリュームがあります。 生産者について 『DO リベイロの混植/混醸の個性を引き出す叩き上げ女性醸造家』 ユーラシア大陸の西の果て、スペイン・ガリシア州。このエリアのワインに魅了されて久しい。今や世界中で大人気のDOリアスバイシャスのアルバリーニョはもちろんだが、DOリベイラサクラのメンシアもとても気に入っている黒ブドウ品種。この2品種からできる美味しいワインとの出会いを切望していたのが10年前。まだまだ日本でもマイナーと呼べる地域であるドイツのラインヘッセン地方からも先日4人目の生産者を紹介したが、こちらガリシア州も同様にまだまだマイナーと言える。ラインヘッセン地方同様にしかし関係が深い生産者が徐々に増えてきた。イリア・オテロ・マソイは5人目となるガリシア州からの生産者となり、ガリシア州産のスペインワインは弊社内でもカタルーニャに続くスペイン第二勢力となった♪僕自身が初めてガリシア州に足を踏み入れたのが確か2017年。リオハからの長距離ドライブで非常にドキドキしながら未開の地に足を踏み入れた。ガリシアに入るまでのスペイン内陸は西部劇を思いだす荒野、乾燥した大地が延々と続く。だが、ガリシア州に入るとその風景は一変する。越境時に標高が徐々に徐々に上がっていき、高い山をいくつか越える。最後の山を越えた後は長い高速道路の下り坂。そこからは緑豊かな風景に次第に変化していき、坂道を降りきり車から出ると日本を思い出す湿度。緑の山々、樹々に囲まれたしっとりした空気に包まれており、これまで見てきたスペインと全く異なる風景と質感に驚かされた。今まで4人の生産者をご紹介してきたにも関わらずガリシア州について全く触れてこなかったので、この機会にちょっとだけこの地について触れてみたい。自分の学びの為にも。ガリシア州(Galicia)は、スペインの自治州の1つで、スペイン北西に位置し南はポルトガル、東はアストゥリアス州とカスティーリャ・イ・レオン州に接し、北と西は1490キロメートルの海岸で大西洋とカンタブリア海に面する。州都は巡礼で有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラ。しかし最大の都市は港湾都市Vigo(ヴィーゴ)であり、現地訪問時に宿泊でよく使うオウレンセ(Ourense)の街も州内3番目の人口を誇る美しい町だ。余談だが、このVigoにずっと行きたいと考えていて、それは美味しい魚介にありつけそうだからなのだが、2022年夏初めてVigo泊。そこで立ち寄ったMalauva waine barは最高の食事とワインと雰囲気を提供してくれるワインバーだった。年間を通して穏やかな気候で、最寒月でも摂氏8度以下になることは少ない。1年を通じて雨が降り、年間降水量も豊富である。スペイン内陸とは異なり、海洋性の気候のために手付かずの緑の森が残されており、州の内陸部はなだらかな山地で比較的標高が高く、東に行くほど標高が高く北部にテーラ・チャ高原がある。大きな川はないが無数の小さな川が横切っている。山地は険しくないが、内陸の人口は少なく、開発は遅れ過疎や農業離れが残念ながら進んでいる。海岸地域は入り江の多い複雑な海岸線で知られており、リアス式海岸の語源となったのがこの地域で、「リアス」とはガリシア語あるいはカスティーリャ語(スペイン語)での入り江(リア)の複数形である。この地形のために漁業が盛んであり、特にリアス・バイシャスでは養殖漁業が盛んである。日本のバルなどでも有名な料理“タコのガリシア風”、本場で頂いたお皿は絶品だったのはいうまでもない。地層は多様であるが、変成岩と花崗岩が主である。海岸地域と内陸部では気候・降水量・土壌構成ももちろん異なり、ガリシア州内には以下のとおり5つの異なるDOが存在する。西の海岸地域のDOからザックリと順々に東の内陸へと紹介していく。DOリアス・バイシャス(Rías Baixas)…ポンテペドラ県。アルバリーニョ種の白ワインが有名。DOリベイロ( Ribeiro )… オウレンセ県西部。白ワイン&赤ワイン。トレイシャドゥーラ(白)他。DOリベイラ・サクラ(Ribeira Sacra)… ルーゴ県南部とオウレンセ県北部。メンシア種の赤ワインが主。DOヴァルデオーラス(Valdeorras)… オウレンセ県東部。メンシア種の赤ワインが大半。ゴデーリョ種の白ワインも。DOモンテレイ(Monterrei)… オウレンセ県南部。ゴデーリョ種の白ワインが大半。メンシア種の赤ワインも。イリア・オテロ・マソイはガリシアで生まれ育った生粋のガリシアっ子。彼女の家庭では、父が常に美味しいワインを食卓に準備していたそうで、幼い頃からワインに慣れ親しんおり、両親が食卓で美味しいワインを楽しむ姿を見てきた。ブドウ栽培や醸造とは関わりのない家庭で育った彼女だが、女性でも自力で生活を営むことができるようにと自立心を大切にする教育を受けてきたそうだ。もし彼女の両親が全く異なる教育方針だったなら一人の素敵な女性醸造家の誕生はなかったかもしれない。学生時代、夏休みに訪れたリベイロの自然の美しさとワインの美味しさに魅せられ、大学は薬学科を履修していたが、その後期では醸造学を履修し、醸造学を学び始めたイリア。その後博士号を修得するためリオハに移住。当時書いた論文のテーマは、「酸とキャノピーコントロールの関係」。リオハに移住後、早くワイン造りに携わりたくて溜まらなかった彼女は、在学中からワイナリーに就職、醸造の下働きから始めた。数年後には醸造長に昇格。生産量も入社当時の10倍となり技術も経験も大きく成長を遂げていく。 2009年、博士号を終えるためにガリシアに一度戻り、取得後はリアスバイシャスにあるコーペラティブに就職する。ここでは毎年何トンものブドウが、 リアスバイシャス各地から搬入されてくるため、各エリアや区画の特徴、を学ぶのにとてもいい経験になったと語る。しかしリアスバイシャスのコーペラティヴでのワイン造りや、リオハで経験したワイン造りはイリアの目指すものとは大きく異なっていた。 ここでの仕事を辞めた後、リベイラ・サクラを代表するワイナリー、‶ドミニオ・デ・ビベイ″(オーナーはアドルフォ・ドミンゲスというスペインを代表するアパレルメーカ ー、プロジェクトマネージャーはプリオラートを代表するサラ・ペレス &レネー・バルビエのカップル、そ して畑の管理はラウラ・ロレンソが 担当していた現存のプロジェクト)に、専門知識のあるセールスとして入社。今度はボデガを離れて世界を飛び回り始めた。こうして国際感覚と販売のセンスまでをも磨き十分な経験を積んだイリアは、家族を中心としたより穏やかな生活を送るため、ドミニオ・デ・ビベイを辞め、これまでの経験を土台に2015年に自分自身のプロジェクトを立ち上げる。写真にもあるような石造りの可愛くて小さな住居兼セラーを憧れの地リベイロに構え、リベイロでのワイン造りを進めていく(リベイロの弊社もう一人のパートナー、アウガレヴァーダのイアゴ・ガリードとは近所で仲が良です)。その傍ら、リアス・バイシャスやヴァルデオーラスでもそれぞれボデガを間借りし、昔ながらの長期熟成型のアルバーニョやゴデーリョのワインも造っている。彼女が持つ所謂自社畑は非常に少ない。なので彼女は過去のキャリアの経験を活かし信頼できるブドウ栽培農家と契約してブドウを購入している。リベイロでは湿度も高くスペイン国内でも雨が多い地域なので完全なるBio栽培でブドウを育てる農家はほぼ存在しないと言っていい。なので、彼女は銅や硫黄散布以外にも病気を防ぐ為の最低限の農薬散布だけは許容している。しかし、その他の殺虫剤、除草剤、化学肥料は使用せずに丁寧なブドウ栽培を行う栽培専業農家のみを厳選して契約している。そのブドウの購入価格も通常の買いブドウの3倍近い金額を払っているそうだ。(弊社のリアスバイシャスのパートナー、ナンクラレスと同様のスタイルである)。 様々な栽培家の区画のブドウを使用する利点もある。気候、地理条件、栽培方法の異なるミクリマから収穫される良質のブドウをブレンドすることがワインの味わいに奥行きと複雑味を生み、長期熟成に適するワイン造りへと繋がっている。しかし彼女がブドウ、品種をブレンドする最大の理由は、リベイロ昔ながらのスタイルを表現したいからである。単一ブドウでワインを造る事でなく、土着品種のブレンドstyleこそがリベイロで昔から行われてきた伝統あるワイン造りだ。時にDO取得にもこだわらず白と黒ブドウもブレンドする徹底ぶりだ。白ブドウでは、トレイシャドゥーラ、ゴデーリョ、ロウレウイラ、トロンテス、カイーニョブランコ、etc。黒ブドウはカイーニョロンゴ、カイーニョティント、ソウソン、メンシア、メレンサオ、ブランセリャオ、フェロル、etc。その多くが混植されており、多くのキュヴェで混醸しているので味わいは複雑で多様性があり、収穫のタイミングや醸造センスを非常に問われるワイン造りをしている。また、彼女は実は大の亜硫酸アレルギーであり亜硫酸が入っているワインは試飲する事も含めて大の苦手。リベイロの自宅ボデガで造る多くのワインは、もちろん醸造中のワインの状態を見極めながらだが瓶詰めまでは基本的には亜硫酸を添加しない(醸造中、彼女が試飲できるためでもあるそうだ)。瓶詰め前に極少量の亜硫酸を添加して瓶詰めするワインがほとんどだ。将来的にオートクチュールで完全亜硫酸無添加のワインを日本向けへ造ってもらう話も進んでおりますのでご期待ください!(これは実はナンクラレスでも進んでいるのだ!)※ボデガを間借りして醸造しているDOリアスバイシャスとDOヴァルデオラスのワインは、自分が留守中の間のリスクを避けるためマロラクティック時にも亜硫酸は添加している。イリアのワインは、畑の特徴やガリシアの自然をナチュラルに表現しながらも、確かな技術と経験に支えられたクオリティーの高さと際立ったキャラクターを併せ持つ。これは彼女自身の性格と先述したバックグラウンドからきているのだろう。明確な目標設定とそれに向かって突き進む強い意志をもち、スペインでも数少ない叩き上げの女性醸造家の道を歩いてきたイリア。自宅ボデガの2Fは住居となっており、旦那さんと3人の子供たちの妻であり母でもある彼女。初訪問時には写真にある彼女特製の豚料理をたらふく頂いた。その時にちょいちょいと顔を出していた小学生ほどの長男君は今がわんぱく盛りのようだが、幸せな家庭の一端を垣間見たひと時で畑やボデガとは全く異なる雰囲気の彼女の表情にも触れられた。ワイン同様、懐と奥行きが深くエネルギッシュな女性であり、強いけどとてもしなやか。そしてとても明るい。ワインは生産者を表すと常々思ってるが、あーやっぱり♪●DOリアスバイシャス全て信頼できるブドウ農家からの買いブドウを使用し、リアスバイシャスにあるボデガを間借りしそこで醸造している。SACABEIRA…100%アルバリーニョSAL…100%アルバリーニョ●DOヴァルデオーラス信頼できるブドウ農家からブドウを購入し、現地ボデガを間借りしそこで醸造している。MICA…100%ゴデーリョ●DO リベイロ信頼できるブドウ農家からの買いブドウと彼女自身の畑のブドウを使用。醸造は自宅1Fのボデガで行う。白: A SEARA BLANCO(混植・混醸), BUBELA(Alebubu), COSCO赤: A SEARA TINTO(混植・混醸), TEIXUGOオレンジ: Anarka 長くなるがDOリベイロについても軽く触れておく。リベイロ(Ribeiro)は、スペイン北西部のガリシア州オウレンセ県DOで白ワインを主体としている。栽培面積はわずか約30平方キロメートルである。(山が多く小さい川も多いので谷も多い、結果、傾斜地だらけでそこをうまくテラス畑にしている景色を多数見た。)その大部分はオーク樽発酵を行わず、地元での日常消費用のテーブルワイン(ヴィノデメサ)として出荷される。スペインの1人あたりワイン消費量は40リットル/年であるが(ボトル換算一人約53本‼)、ガリシア州は137リットル/年にも達しており(182本…)、ガリシア州で最も古いワイン産地であるリベイロが果たす役割は実は大きいのである。 DOリベイロを「ガリシア地方最古の産地であり、最も高い可能性を秘めている」と評す海外ジャーナリストもいる。ミーニョ川とその支流シル川沿いには、下流からリアス・バイシャス、リベイロ、リベイラ・サクラ、ヴァルデオーラス、ビエルソの5つの原産地呼称産地が並んでおり、リベイロとリベイラ・サクラはオウレンセ県の県都オウレンセを境界としている。リベイロのブドウ畑は、ミーニョ川やその支流のアルノイア川、アビア川、バルバンティーニョ川が形成する谷の標高100-200mの傾斜地に広がっている。ソカルコス(socalcos)またはボカリベイラス(bocaribeiras)と呼ばれるテラス(階段状の畑地)の使用が一般的である。土壌は花崗岩質や粘土質が多い。乾燥した地中海性気候や大陸性気候にあるスペインの多くの産地とは異なり、湿潤な西岸海洋性気候にある数少ない産地のひとつであり、海洋性気候と地中海性気候の変移地帯にあるため湿度も温度も高く、年平均気温は摂氏13度である。このような気象条件からブドウは成熟しにくく、高い糖度を必要とする黒ブドウの生産には適していないと一般的にはいわれている。年降水量は800-1,000mmであり、より大西洋に近いリアス・バイシャス (DO)などガリシア州の他産地よりも少ないが、スペインの大部分の産地よりも多い(スペイン全体での年平均降水量は600㎜前後)。夏季の3か月間は他の時期に比べて降水量が少ない。年日照時間は約1,800時間とスペインの他産地に比べて少なく、この日照を最大限に受けられるように工夫して植えられている。DOリベイロのワインとしては白ワイン90%以上を占めており、総生産量における赤ワインの比率は10%に満たない。今日のリベイロの白ワインは、みずみずしさ、穏やかな酸味、果実味を特徴としている。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Rosa X / ローザイクス
¥3,740
商品名:Rosa X / ローザイクス ワイナリー・生産者:Weingut Mann (ヴァイングート・マン) 生産地:ドイツ/ラインヘッセン 品種:ドルンフェルダー52%バッカス27%グラウブルグンダー21% タイプ:ロゼ(薄赤)・辛口 アルコール度数:11% 容量:750ml 斑岩で育つドルンフェルダーを主体にバッカスとグラウブルグンダーを直接圧搾後、2種類のフードルで発酵・熟成しサンスフルで仕上げました。綺麗なアセロラカラー、さくらんぼや赤スグリ、フランボワーズ、ミントのアロマを感じます。しっかりとしたボディでタンニンがありジューシーさとタンニンが混ざり合った深みのある味わいはコク旨です。 生産者について 『土地と緑をこよなく愛するナイスガイ アンディマンのナチュール』 アンディ・マンは1990年生まれ。ラインヘッセンの南西、西隣のワイン生産地ナーエとの境界にほど近い人口450人ほどの小さな村エッケルスハイムにワイナリーはあります。実家はなんと300年前から続く複合農家、ブドウ造りの他に穀物や野菜を作り牧畜業も代々行ってきました。ワイン造りを中心としたのは彼の父の代からで現在畑は10haあります。この地で生まれ育ったアンディ・マンは幼いころから父の畑仕事、ワイン造りを手伝ってきましたが、10代の若い頃は実際にはワイン造りには興味をもっておらず高校卒業後は兵役の為、9ヶ月ドイツ陸軍に入隊し、兵役終了後は大学で経営学を学びます。(注: ドイツは長年徴兵制度があり満18歳以上の男子には兵役義務がありましたが、2011年7月4日、徴兵制の中止が発表されております。)この学生期間、大企業で働くことが人生でやりたいことではないかもしれないと悟ります。同時に友人・知人から彼の実家がワイナリーであること、幼少期にその実家でどのように過ごしたかについて非常に興味をもたれました。高校卒業後、実家から離れたこの期間に実家、父の仕事、代々続いてきた農業に思いを巡らすようになり、そこから実家へ帰りワイン造りを志す決心をするのにそう時間はかかりませんでした。その後、世界的に高名なガイゼンハイム大学で4年間、みっちりとワイン造りについて学びます。彼がとてもラッキーだったのは、志が高い友人たちと出会えたこと。彼らと一つ屋根の下で生活し学び合えた事は彼の人生、ワイン造りの方向性に非常に大きな影響を及ぼします(そのうちの一人が同じラインヘッセンのマルティン・ヴェルナーです)。卒業間近、彼らが住む部屋のワインセラーの中は世界中のナチュラルワインだらけだったそうで、彼はその事実に自分が本当にやりたい道を見た気がしました。在学中の2015年にも、彼は時間を見つけては実家に戻り勉学とは別で実際にナチュラルワインを作り始めています。彼の1stヴィンテージはこの時の2015になります。そして2017年、ガイゼンハイムを卒業しナチュラルワインだけを作る決心をして実家を引き継ぎます。 一見クールなナイスガイですが、いや実際本当に朗らかで快活、理知的で優しい、話しをしていて一緒にワインを飲んでそんな印象をもちますが、『ラインヘッセンの畑のエネルギーをボトルに詰め込み、それを世界中の人に味わってほしいんだ。その為の最初のステップは畑をよく観察し理解すること、その畑の個性を見つけ理解することが重要で、畑と友達になることなんだ。』と土壌や自然への話が始まると、別のHOTな一面が顔を出します。 どのようにブドウと接すればよいか、全ての必要な対応は、すべては畑が教えてくれるといいます。ワインを造るうえで最も大事なことは土壌の生物多様性を最大限に活性化させ、緑と微生物に溢れた畑を作ることだといいます。それこそが、ブドウそのものの個性を真に表現する唯一かつ真っ直ぐな道だといいます。それこそが、添加物を入れず酸化防止剤の使用を抑えた輝くナチュラルワインを造る唯一の道だといいます。フランスで本物のナチュラルワインを造る生産者からも同様のお話をよく聞いてきましたが、まだ29歳の若者が畑とワイン造りの真理に真摯に向き合っている姿には感動を覚えます。畑の生物多様性や自然な循環は、自分たちの生活を豊かにするヒントでもあり、人間の人生にも当てはまるはずだと、人間も幸せにしてくれるはずだと信じているアンディ・マン。それら全ては畑が教えてくれたことであり、自分がこれから作るワインでその精神を表現し皆へささやかなHappyを届けたいと語ります。それこそが彼の原動力であり畑に立つ理由です。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Petal 2022 / ペタル
¥4,290
商品名:Petal 2022 / ペタル ワイナリー・生産者:Sonshine Vins (ソンシャイン・ヴァン) 生産地:フランス・ロワール (ソンシャイン・ヴァン) 品種:グロローグリ(アンジュー)60%ミュスカルージュ(アルザス)40% タイプ:赤・ミディアム アルコール度数:11% 容量:750ml アンジューから購入したグロローグリは全房で醸し後グラスファイバータンクで発酵・熟成、アルザスから購入したミュスカルージュは直接圧搾しステンレスタンクで発酵・熟成、アッサンブラージュし熟成しました。透明感のある淡い紫ルビー色、イチゴやクランベリー、バラ、スミレの香り、果実味豊かで口中にジューシーな味わいが拡がる心地よさ、程よい中程度の酸味とバランスよく上品なタンニンが光ります。 生産者について オランダ、ベルギー、イギリス、モンルイでソムリエとして働いてきたオランダ出身のリザンヌ・ヴァン・ソンと、トゥール出身でアランデュカス・グループのレストランでシェフを務めてきたベンジャミン・セレールの二人で始めたプロジェクトです。 出会いは2019年2月開催のDive Bouteille。すでにお付き合いがあるロワールの生産者はありがたい事に昔から相当数いらっしゃるので、ロワールブースエリアはいつもなじみの生産者への挨拶と試飲で終わっておりましたが、この年は知り合いの生産者から「ここはいいぞ!彼女はすごくパワフルだから!」と強引に連れていかれその可能性に惚れてしまったのでした。 初訪問は2020年の1月下旬です。リザンヌがワイン造りを志し初めてロワールに来たのは2013年、トゥーレーヌのノエラ・モランタンのところで働くためでした。その後、自分自身のワイン造りを始めた後も週に数回は手伝いに行っておりました。その後、リザンヌはワイン造りを体系的に学ぶためにアンボワーズの醸造学校へ進み、そこでベンジャミンと出会います。二人は意気投合。将来、ともにワインを造ろうと、卒業後、彼女はモンルイ・シュール・ロワールの生産者のもとで修業をつみ、ベンジャミンはヴーヴレイの生産者のもとをいくつか回り修業を始めます。 “Sonser Vins”は二人の苗字を組み合わせて作った造語です。修業を積みながらも二人は2016年からプロジェクトの準備を始め、非公式ながらもいくつかのキュヴェを仕込んでいきます。この時期、彼女はオランダ、ベルギー、ロワールを行ったり来たりしながら昼間は他の生産者の畑や醸造所で働き、夜はモンルイのワインバーで働いたりと忙しい修業時代を乗り越えていき、2017年にようやくロワールに定住します。アンボワーズとモンルイ・シュール・ロワールの中間あたりのヴーヴレイ側(ロワール川右岸)のノワゼという村にシェはあります。石灰でできた崖に通路や階段が造られており、いくつもの小部屋や家ができており、その中の一つの奥行きある洞窟を借り、シェとして使用しておりました。発足時からずっと畑を持つことができなかったため、2018年にロワールとアルザスの買いブドウを使って4つのキュヴェをつくります。これが初ヴィンテージとなります。もちろん選ぶのはビオのブドウで、収穫から自分たちで行いました。自然酵母での発酵はもちろん、酸化防止剤の添加もごく少量もしくは無添加、濾過や清澄はワインを見極めながら判断していきます。 初ヴィンテージ2018年の生産量は約15,000本。リザンヌは自らの畑を持たないことを逆手に取り、1月・2月にワインの発酵が落ち着くと、南半球のオーストラリアに飛び出します。なんと南半球でもワインを造っているのです。収穫から自ら畑に入りブドウを収穫、自らのキュヴェを仕込んでいます。すでに数ヴィンテージお世話になっている醸造所は、あのヤウマの醸造所を間借りしております。ブドウは、ジェームズ・アースキンも自らのワインによく使うマクラーレンヴェールのフィオナ・ウッドのものを使用しています。このキュヴェも非常に興味深いですが、これはオーストラリアのみの販売だそうです。残念なことに、2019年の収穫後、ベンジャミンとはお互い別々の道を行くことにしたそうで、これを機にネゴシアン名を“Sonshine Vins”に改名します。2020年の訪問時、迎えてくれたのはリザンヌ一人でした。しかし、彼女は寂しさを微塵も感じさせず、溌剌とした笑顔とテキパキとした動き、周到な準備、完璧な段取りでタンクやボトルから試飲をさせてくれます。同時に、ワインや自らについても語ってくれました。疲れている僕らに手作りのデザートも用意してくれる優しさと心配りは体に染みるのはもちろん心にグッとくるものがありました。そのエネルギーと優しさがあふれる姿から、トゥーレーヌにも似たような女性がいたなぁと。。。(2023年6月追記)そして、リザンヌは新しいパートナーを得て彼と共に幸運にも2021年にサヴォワに畑とカーヴを購入することができました。畑は4haでシャルドネ、ガメイ、プールサール、ピノノワールが植わっております。前の畑の所有者は、除草剤は年に一度撒くほどでしたが畑は無農薬ではありませんでしたので、購入直後から畑を無農薬へ転換中です。 ドメーヌ名は、Domaine de Sonnette(ドメーヌ・ド・ソネット)。初VTGにあたる2021年は、フランス全土で遅霜やミルデューの被害がひどかった年。購入当時の畑が荒れていたこともあり、彼女たちも残念ながら全体で400Lの収量しか得ることができず、ドメーヌ物の初VTGは全てのブドウを使いペティアン1種類を仕込みました。生産本数わずか1,700本程でした。 そして気になるのは、これまで続けてきたアルザスとロワールの買いブドウでのネゴスものの今後ですが、もちろん継続いたします。2021VTGより醸造場所もサヴォワに移して仕込まれました。ネゴス物のワインの品質とキャラクターも毎年確実に輝いてきておりましたが(今回リリースするネゴス物にもよく表れています)、その経験が今後は畑づくり、ブドウづくりから自分達の手で行うドメーヌ物にも生かされる事が期待されます。というより、皆が大好きな4品種の個性とサヴォワのテロワールを活かした、彼女らしいワインの出来上がりを確信しております。リザンヌと新しいパートナー、人気のサヴォワ地域に小さいながらも輝く新生産者の登場です。 『サヴォワでオランダ女性醸造家が造る身体に染み入るテイスト』 私がワインを造っているPouiile(プイエ)という村の対岸にThesse(テゼ)という村があります。同じAOC Touraineですが、Cher河を挟んで北がテゼ村・南が私のプイエ村、近いのにやっぱり気候・土壌が違います。そこにビオディナミ実践者としてMichel Augeと同じくパイオニアだったBruno Allion氏という生産者がおります。ブドウ畑は勿論、その他の野菜や果物も無農薬に拘り続け、この辺では知らない人はいない程の有名人です。 Domaine des Bois Lucasは2002年と2003年、このブルノの醸造所を借りてワイン造りをしました。お陰様で2004年からはChene Gauthierという場所に醸造所を見つける事が出来たので、ずっとそこで造っていましたが、ブルノの醸造所は私には忘れられない思い出が沢山詰まった所なのです。そのビオディナミの大先輩のブルノがリタイヤに伴いワイン造りを辞める事を決めました。地元では、あの素晴らしい畑を誰が買うのだろうか?という話題で持ちきり。とっても良い状態ですから誰でも欲しがります。でもブルノが納得した人だけが引き継ぐ事が出来るのです。その矢が当たったのは何とフランス人ではありません。カナダ人とフランス人のカップルです。ご主人のPaul Andre Risseポール・アンドレ・リス氏は1976年、ストラスブールに生まれたフランス人。パリの大学院を卒業した後、カナダの大学院に留学します。5年半カナダに住みましたが、そこで奥様と出会います。彼女はカナダのケベック生まれ、大都会に生まれましたがワイン造りをしたくて、2012年フランス・モンペリエ大学で醸造学を学びます。2014年イタリアのピエモンテでワインの勉強をしてマスターを取得。2015年カナダに戻りワイナリーに勤めました。その時に2人は出会います。2人は一緒にワインを造る事を決意、フランスに出発、2016年ボルドーのシャトーパルメで4月から9月まで働きました。しかしフランスでナチュラルワインに出会い、やはりナチュラルワインを造りたい!と2016年の秋に2人はANJOUのMarc Angeliの所で収穫を手伝いました。Marc にロワールでワインを造りたいと相談したところ、ブルノを紹介され、2017年2人はブルノの所を手伝います。ブルノも彼らを認め、彼らに20年以上ビオディナミで大切に守ってきた畑を委ねる事を決意。こうやって同じ魂を持った人にバトンタッチをしたのです。2017年はブルノも一緒に手伝いましたが、2018年からは勿論ブルノは手伝いません。日本初お披露目だったブルノと一緒に造った2017年も素晴らしいのですが、私は個人的に彼らが自分たちだけで造った2018年の方が好きです。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Spectrum 2020 スペクトリュム
¥4,950
商品名:Spectrum 2020 スペクトリュム ワイナリー・生産者:Les Jardins de Theseiis / レ・ジャルダン・ド・テゼィ 生産地:フランス、ロワール地方 品種:ソーヴィニヨンブラン100% タイプ:白微泡・辛口 アルコール度数:14% 容量:750ml ソーヴィニヨンブランを全房でプレスしグラスファイバータンクで発酵、糖が残った状態で瓶詰め後デゴルジュマンしました。輝きのあるクリアなグリーンイエロー色、細かな泡立ち、青りんごやグレープフルーツピール、竹林の香り、クリーミーな泡が口中に拡がるアタック、清涼感のある味わいは洋梨のジュ―シーさと甘味と酸味が感じられる味わいです。 生産者について 『トゥーレーヌ・ブルノアリヨンの後継者 ピュアさと凝縮感を共存』 私がワインを造っているPouiile(プイエ)という村の対岸にThesse(テゼ)という村があります。同じAOC Touraineですが、Cher河を挟んで北がテゼ村・南が私のプイエ村、近いのにやっぱり気候・土壌が違います。そこにビオディナミ実践者としてMichel Augeと同じくパイオニアだったBruno Allion氏という生産者がおります。ブドウ畑は勿論、その他の野菜や果物も無農薬に拘り続け、この辺では知らない人はいない程の有名人です。 Domaine des Bois Lucasは2002年と2003年、このブルノの醸造所を借りてワイン造りをしました。お陰様で2004年からはChene Gauthierという場所に醸造所を見つける事が出来たので、ずっとそこで造っていましたが、ブルノの醸造所は私には忘れられない思い出が沢山詰まった所なのです。そのビオディナミの大先輩のブルノがリタイヤに伴いワイン造りを辞める事を決めました。地元では、あの素晴らしい畑を誰が買うのだろうか?という話題で持ちきり。とっても良い状態ですから誰でも欲しがります。でもブルノが納得した人だけが引き継ぐ事が出来るのです。その矢が当たったのは何とフランス人ではありません。カナダ人とフランス人のカップルです。ご主人のPaul Andre Risseポール・アンドレ・リス氏は1976年、ストラスブールに生まれたフランス人。パリの大学院を卒業した後、カナダの大学院に留学します。5年半カナダに住みましたが、そこで奥様と出会います。彼女はカナダのケベック生まれ、大都会に生まれましたがワイン造りをしたくて、2012年フランス・モンペリエ大学で醸造学を学びます。2014年イタリアのピエモンテでワインの勉強をしてマスターを取得。2015年カナダに戻りワイナリーに勤めました。その時に2人は出会います。2人は一緒にワインを造る事を決意、フランスに出発、2016年ボルドーのシャトーパルメで4月から9月まで働きました。しかしフランスでナチュラルワインに出会い、やはりナチュラルワインを造りたい!と2016年の秋に2人はANJOUのMarc Angeliの所で収穫を手伝いました。Marc にロワールでワインを造りたいと相談したところ、ブルノを紹介され、2017年2人はブルノの所を手伝います。ブルノも彼らを認め、彼らに20年以上ビオディナミで大切に守ってきた畑を委ねる事を決意。こうやって同じ魂を持った人にバトンタッチをしたのです。2017年はブルノも一緒に手伝いましたが、2018年からは勿論ブルノは手伝いません。日本初お披露目だったブルノと一緒に造った2017年も素晴らしいのですが、私は個人的に彼らが自分たちだけで造った2018年の方が好きです。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Ticché 2022 / ティシェ
¥5,280
商品名:Ticché 2022 / ティシェ ワイナリー・生産者:Les Ânes Ailés / レ・ザーヌ・エーレ 生産地:フランス、ルーション地方 品種:グルナッシュ カリニャン タイプ:赤・ミディアム アルコール度数:14% 容量:750ml ルカのもとでインターンをしていたKikkoが、グルナッシュとカリニャンをプレス機使用せず木製開放桶で足踏みした後、ピジャージュとルモンタージュを行い発酵、古樽で熟成しました。エッジが紫色の淡いガーネット色、プルーンやフランボワーズ、スモークの香り、柔らかいアタックにじわりと果実味が拡がるエキス感と酸味、中程度のボリューム感があります。 生産者について 『法律エリートコースで育ったイタリアン、9カーヴワインに魅了され』 た新しい生産者が誕生しました。その名はKikkoこと、Francesco Kikko Pesci フランチェスコ・キッコー・ペッシ、イタリア・ナポリ生まれ1988年12月6日生まれ。しかし大学の関係で2017年までローマに住んでおり、何とKikkoは難関ローマ大学法学部を卒業しております。実はご家族が法律家一家で、お父様は検事をされております。そのお父様がワインが大好きで、一緒に沢山のワイナリーを訪問しました。そんな環境下、Kikkoは弁護士でなくローマでソムリエの学校に入りました。とても珍しいケースです。その後ローマのバーでソムリエとして働いておりましたが、そこで出会ったバニュルスのヴィンヤード・ラ・ルカのマニュエルのワインがきっかけで、バニュルスの収穫を手伝います。その後、フランスの沢山のナチュラルワインの生産者を回りますが、最終的に一番Kikkoが好きなバニュルスに戻り、働きながら個別にワインを造りました。2020年・2021年と造り、ヴィンヤード・ラ・ルカ名義でワインはリリースしてきましたが、やはり正式に独立したい!と考え、2022年に正式にワイナリーを立ち上げました。場所はBruno Duchen達のいる9Caveです。どうしてソムリエのままでなかったのですか?と聞いたら夜遅い仕事は疲れたとの事。ご両親は反対ではなかったですか?との質問にお父様は仕方ないと諦め、お母様は反対だったとの事。しかしフランスで彼が生き生きしている姿を見て、今ではご両親とも応援して下さっております。3年前に購入したBIOの1haのグルナッシュの他に1.2haのカリニャンを借りました。まだまだ子供みたいな一面がありますが、育ちの良さがお人柄に出ている優しいナイスガイです。ワインも彼のように素直な優しい味わい、是非こういう若者を応援下さい。(2022年10月6日第一回訪問) (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Kik-off 2022 / キックオフ
¥6,380
商品名:Kik-off 2022 / キックオフ ワイナリー・生産者:Les Ânes Ailés / レ・ザーヌ・エーレ 生産地:フランス、ルーション地方 品種:グルナッシュ70% ムールヴェードル30% タイプ:赤・ミディアム アルコール度数:14.5% 容量:750ml Kikkoの大好きなサッカーのKickOffをかけた言葉遊びから命名しました。全房のブドウをプレス機使用せず木製開放桶で足踏みした後、ピジャージュとルモンタージュを行い発酵、古樽で熟成しました。朱色を帯びたルビー色、ラズベリーやさくらんぼ、杉の香り、上品なアタックにじわりと拡がるタンニン、心地よく全体に丸みのあるミディアムボディで後半にやや酸味が目立ちます。 生産者について 『法律エリートコースで育ったイタリアン、9カーヴワインに魅了され』 た新しい生産者が誕生しました。その名はKikkoこと、Francesco Kikko Pesci フランチェスコ・キッコー・ペッシ、イタリア・ナポリ生まれ1988年12月6日生まれ。しかし大学の関係で2017年までローマに住んでおり、何とKikkoは難関ローマ大学法学部を卒業しております。実はご家族が法律家一家で、お父様は検事をされております。そのお父様がワインが大好きで、一緒に沢山のワイナリーを訪問しました。そんな環境下、Kikkoは弁護士でなくローマでソムリエの学校に入りました。とても珍しいケースです。その後ローマのバーでソムリエとして働いておりましたが、そこで出会ったバニュルスのヴィンヤード・ラ・ルカのマニュエルのワインがきっかけで、バニュルスの収穫を手伝います。その後、フランスの沢山のナチュラルワインの生産者を回りますが、最終的に一番Kikkoが好きなバニュルスに戻り、働きながら個別にワインを造りました。2020年・2021年と造り、ヴィンヤード・ラ・ルカ名義でワインはリリースしてきましたが、やはり正式に独立したい!と考え、2022年に正式にワイナリーを立ち上げました。場所はBruno Duchen達のいる9Caveです。どうしてソムリエのままでなかったのですか?と聞いたら夜遅い仕事は疲れたとの事。ご両親は反対ではなかったですか?との質問にお父様は仕方ないと諦め、お母様は反対だったとの事。しかしフランスで彼が生き生きしている姿を見て、今ではご両親とも応援して下さっております。3年前に購入したBIOの1haのグルナッシュの他に1.2haのカリニャンを借りました。まだまだ子供みたいな一面がありますが、育ちの良さがお人柄に出ている優しいナイスガイです。ワインも彼のように素直な優しい味わい、是非こういう若者を応援下さい。(2022年10月6日第一回訪問) (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Ancestral Fa Sère 2021 アンセストラル ファ セレ
¥4,180
商品名:Ancestral Fa Sère 2021 アンセストラル ファ セレ ワイナリー・生産者:Vega Aixalà ヴェガ・アイシャーラ 生産地:スペイン/カタルーニャ 品種:マカベオ100% タイプ:白微泡・辛口 アルコール度数:12% 容量:750ml ファセレとはカタルーニャで北風を意味するスラングでこの風が畑をミルデューなどから守ってくれます。石灰・赤粘土土壌で育つマカベオを除梗し醸し後プレス、ステンレスタンクで発酵、糖が残った状態で瓶詰めし、瓶内発酵・熟成しました。クリーミーな泡、淡いオレンジ色、アプリコットやみかん、フルーツトマトのアロマ、シャープで高めの酸味は夏みかんのクリアな味わいで喉越し良くビワの香りも感じられます。 生産者について 『モンサン山脈のスレート土壌で父娘の夢を叶えたヴァンナチュール』 DOコンカデバルベラの女性醸造家エヴァが営むヴェガ・アイシャーラ、ワイナリー名の由来は彼女の父の姓(Vega)と母の姓(Aixalà)を合わせたものです。カタルーニャのナチュラルワインの第一人者といえば、タラゴナのメンダール、DOコンカデバルベラのエスコーダ、ジョルディロレンス等の名前があがってくると思います。彼女との出会いはそんなメンダール、エスコーダが音頭をとって毎年夏に開催されていますサロンH2O(Vegetal)での2017年。ジョルディロレンスのブースを訪ねて色々話を伺っていると『彼女のワインも飲んでみてよ。一緒に白のマグナム限定キュヴェも造っているんだ』と隣のブースを勧めてくれた事がきっかけでした。翌年2018年6月、初めてのボデガ訪問。道中、どこまで登って行くんだ?というぐらい山道を上り続け到着した村は、斜面に無理やり造ったような、人が一切歩いていない、静かな静かな小さな小さな山村。 ドアをノックして出てきた彼女は、恥ずかしそうに微笑み『まさか本当に日本からきてくれるなんて!』と、訪問を本当に喜んでくれました。まずは彼女のトラックに乗り込み畑をまわったのですが、その景観の美しさに目を奪われ、静けさに感動し、スレート土壌を開墾した彼女たちの努力に感嘆したのでした。ボデガの歴史は2003年から始まります。かつて祖父がワイン造りを行っていた土地、そこは長年の間放置されていたのですが、エヴァと彼女の父ホセの二人はこの土地でブドウ造りを復活させる決心をします。そこはエヴァが幼少時育った場所であり、かつては伝統的な製法で祖父がワインを造っていた土地、二人にとってはこの土地を守ること、ブドウ栽培・ワイン造りを復活させることは長年の夢なのでした。もちろん彼女たちはこの土地がブドウ栽培にとってスペシャルな土地だという事もよく理解していました。しかしその実現は非常に困難を伴うものでした。ボデガの復活はまず標高850~ 900mの急勾配斜面を開墾して800本のブドウの苗を植樹するところから始まります。2004年にはさらに1000本植樹、2006年までの3年間でとても人が開墾できるとは思えないこの山頂の荒野を開墾して徐々に現在の10haの畑をつくっていきます。 今では写真のように美しい景観をバックにすり鉢・テラス状に整備されております。 もちろん初年度2003年からビオロジック栽培を貫いております。コンカデバルベラの平野部とプリオラートのちょうど間、モンサン山脈の標高850~ 900mの急勾配にブドウは植樹されており、直線距離7km先は銘醸地プリオラートです。土壌はそのプリオラートと同じネラル豊富なスレート土壌(粘板岩)。この地で稀少な雨はスレートを伝って地中深く落ち、ブドウの根はわずかな水分と養分を求めて深く伸びるため、独特のミネラル、凝縮感があるワインができます。また、反射作用も強く、光合成やブドウの成熟に大変良い効果をもたらしてくれます。高標高に加えて、気候は大陸性気候で年間を通して雨が非常に少なく(平均約330ml/年)、四方を山に囲まれているので乾いた風が吹きます。ベト病の心配がない素晴らしい立地です。 さらに昼と夜の寒暖差は非常に大きく(例年、夏は最高33度、最低は15~18度)、酸を残しながらゆっくりとブドウが熟し実っていきます。彼女のワイン達は全て“エマ”という彼女の娘の名前を冠したワイン達です。10haの畑がありますのでキュヴェ数は実は10種類を超えるのですが、このエマシリーズは、清澄・濾過・亜硫酸添加を一切行わいないフランスでいうところのヴァンナチュールスタイルです。白はマセラシオン、赤はアンフォラで熟成させる拘りも持ち、素直で美しい果実味、しなやかな酸に柔らかなミネラルが特徴的です。 偉大なテロワールと繊細、真摯かつ膨大な努力が生んだ彼女のワイン。ブルタルやジャメ、グラスカといったバルセロナのモダンなワインバーやレストランで、この夏非常に多くの彼女のワインが愛用されているのを見ると、壮観な畑の景色と親子の充実した笑顔が思い出されます。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Party Panda Pet Nat パーティ パンダ ペットナット
¥4,950
商品名:Party Panda Pet Nat パーティ パンダ ペットナット ワイナリー・生産者:ヤン・マティアス・クライン 生産地:ドイツ/モーゼル 品種:リースリング(ピリのブドウ)バッフス(ピリのブドウ)ケルナー(少量) タイプ:白微泡 アルコール度数:10% 容量:750ml 22年は10月中旬まで続く長い収穫となりました。リースリングとバッフスに少量のケルナーをブレンドしプレス後ステンレスタンクで発酵、糖が残った状態で瓶詰めし瓶内発酵・熟成しました。白濁した淡い黄金色、金木犀や洋梨コンポート、白桃やライチ、梨のアロマを感じます。ジューシーでドライな味わいにオレンジピールのほろ苦さと心地の良いエキス感と塩味が溶け込んだ逸品です。 生産者について ヤン・マティアス・クライン、1977年生まれ。ヤンはシュタッフェルター・ホフという862年創業、1100年以上の歴史を誇るドイツ最古のワイナリー、かつ世界最古の会社の一つとして名を連ねるワイナリーを所有するファミリーに生まれました(ウィキペティアにも載っています)。ヤンが家族のワイナリーで本格的に働き始めて15年をこえます。ヤンの父親は1960年代から除草剤や農薬の使用に疑念を持ちこの地域では珍しくオーガニックでの栽培を開始しました。父の意思を引き継ぎビオロジック栽培を徹底し、2012年に全ての畑においてビオの認証を受けております。そして2014年より醸造においてももっとストイックに酸化防止剤の使用を抑えることに努め始め(この土地では皆無です)、シュタッフェルター・ホフ名義のカテゴリーも担当しながらもまた別で自らの名前ヤン・マティアス・クラインを冠した新しいプロジェクトをスタートさせました。これはシュタッフェルター・ホフのスタイルとは全く異なり、またモーゼルの典型的なスタイルとも全く異なります。収穫してブドウを絞るところまでは両カテゴリーに大差はないのですが、彼に言わせると違いはいたってシンプル、3点のみだといいます。 ①濾過しない ②清澄しない ③亜硫酸を添加しない 家族の所有する畑は約10ha。リースリング75%、ミュラートルガウ10%、ソーヴィニヨンブラン4%、ピノノワール5%、残りはポルトギーザ―、ミュスカ、ゲレントが植わっております。この畑の中から選りすぐった区画2.5haのブドウ畑からヤンのワインは造られます。1haに満たない場所もありますので生産本数もキュヴェにより2,000本から10,000本程という少量生産になりますが、ヤンのやりたいことが目いっぱいに詰まった新しいモーゼルスタイルと言えます。この土地の土壌はグレーまたはブルーのシーファーボーデンと呼ばれるスレート粘板岩の風化した土壌で、香り、味共に印象豊かなワインを生み出します。時に粘土質や石灰が混ざる区画もありますが、石灰質の混在しない土壌は、リースリングに類のないミネラリティをもたらします。急斜面の畑上部からこの村を見下ろすと、全ての家々の屋根がすべて青黒いものばかりだった事はとても印象に残っています。スレートは日中の陽光を吸収し夜間にゆっくりとブドウ樹に放出し、また陽光から素早くしっかりと熱を吸収して温まりやすく、 保温力が大きいのが特徴です。モーゼルはナチュラルワインを造るにはおそらく最も最適な土地の一つだとヤンは考えています。土地のPHが低く、この温暖化の時代に今も冷涼な気候が維持されているためです。常にどんなシーズンもブドウ樹の健康を維持すること、化学的アプローチは一切用いず自然の摂理に許された方法でのみアプローチすることが重要で、それこそが畑における最大のチャレンジだといいます。彼のワインのキュヴェ名は全て、ちょっと笑ってしまうような、たまには現代社会の皮肉のような、そして彼のユーモアがたっぷり表現された名前になっています。ニルヴァーナの曲をワイン名に使っていることからもわかるように、彼は10代の頃から大のグランジやミクスチャーロック好き。特にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ビースティ・ボーイズ、メタリカなどがフェイバリットだったようで、このあたりの感覚がラベルの表現のベースになっているのでしょうか⁉今の趣味は、ワイン以外では美味しいものを食べる事、家族や友人と一緒に過ごす事と優等生的な発言が返ってきましたが、彼のカーヴの横には酒場兼ライブハウスが併設されており、今でもバンドを呼んではライブ・パーティも行っているようです。862年続く偉大な歴史を引き継ぐ事は相当なプレッシャーだったようです。長く長く続くファミリーの未来の階段をこれからは自分が築いていく、この誇らしく素晴らしいチャレンジと重圧を40代となり抱きしめることができるようになったそうです。だからこそ、この歴史あるモーゼルの地でナチュラルワインの新しい歴史の1ページをも書き始めることができたのでしょう。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Little Red Riding Wolf 2021 / リトル レッド ライディング ウルフ
¥4,950
商品名:Little Red Riding Wolf 2021 / リトル レッド ライディング ウルフ ワイナリー・生産者:ヤン・マティアス・クライン 生産地:ドイツ/モーゼル 品種:ブラウフレンキッシュ100% タイプ:赤・ミディアム アルコール度数:11.5% 容量:750ml 21年は冷涼多雨で、ベト病や黒斑病の被害のため収量が激減したため、オーストリアのオーガニック生産者Franz Wenningerから購入したブラウフレンキッシュをステンレスタンクと古樽で発酵・熟成しました。ブラックガーネット色、カシスジャムや黒胡椒の香り、骨太なタンニンとジューシーな果実味、カシスジャムの甘さが拡がる余韻長めの味わいです。 生産者について ヤン・マティアス・クライン、1977年生まれ。ヤンはシュタッフェルター・ホフという862年創業、1100年以上の歴史を誇るドイツ最古のワイナリー、かつ世界最古の会社の一つとして名を連ねるワイナリーを所有するファミリーに生まれました(ウィキペティアにも載っています)。ヤンが家族のワイナリーで本格的に働き始めて15年をこえます。ヤンの父親は1960年代から除草剤や農薬の使用に疑念を持ちこの地域では珍しくオーガニックでの栽培を開始しました。父の意思を引き継ぎビオロジック栽培を徹底し、2012年に全ての畑においてビオの認証を受けております。そして2014年より醸造においてももっとストイックに酸化防止剤の使用を抑えることに努め始め(この土地では皆無です)、シュタッフェルター・ホフ名義のカテゴリーも担当しながらもまた別で自らの名前ヤン・マティアス・クラインを冠した新しいプロジェクトをスタートさせました。これはシュタッフェルター・ホフのスタイルとは全く異なり、またモーゼルの典型的なスタイルとも全く異なります。収穫してブドウを絞るところまでは両カテゴリーに大差はないのですが、彼に言わせると違いはいたってシンプル、3点のみだといいます。 ①濾過しない ②清澄しない ③亜硫酸を添加しない 家族の所有する畑は約10ha。リースリング75%、ミュラートルガウ10%、ソーヴィニヨンブラン4%、ピノノワール5%、残りはポルトギーザ―、ミュスカ、ゲレントが植わっております。この畑の中から選りすぐった区画2.5haのブドウ畑からヤンのワインは造られます。1haに満たない場所もありますので生産本数もキュヴェにより2,000本から10,000本程という少量生産になりますが、ヤンのやりたいことが目いっぱいに詰まった新しいモーゼルスタイルと言えます。この土地の土壌はグレーまたはブルーのシーファーボーデンと呼ばれるスレート粘板岩の風化した土壌で、香り、味共に印象豊かなワインを生み出します。時に粘土質や石灰が混ざる区画もありますが、石灰質の混在しない土壌は、リースリングに類のないミネラリティをもたらします。急斜面の畑上部からこの村を見下ろすと、全ての家々の屋根がすべて青黒いものばかりだった事はとても印象に残っています。スレートは日中の陽光を吸収し夜間にゆっくりとブドウ樹に放出し、また陽光から素早くしっかりと熱を吸収して温まりやすく、 保温力が大きいのが特徴です。モーゼルはナチュラルワインを造るにはおそらく最も最適な土地の一つだとヤンは考えています。土地のPHが低く、この温暖化の時代に今も冷涼な気候が維持されているためです。常にどんなシーズンもブドウ樹の健康を維持すること、化学的アプローチは一切用いず自然の摂理に許された方法でのみアプローチすることが重要で、それこそが畑における最大のチャレンジだといいます。彼のワインのキュヴェ名は全て、ちょっと笑ってしまうような、たまには現代社会の皮肉のような、そして彼のユーモアがたっぷり表現された名前になっています。ニルヴァーナの曲をワイン名に使っていることからもわかるように、彼は10代の頃から大のグランジやミクスチャーロック好き。特にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ビースティ・ボーイズ、メタリカなどがフェイバリットだったようで、このあたりの感覚がラベルの表現のベースになっているのでしょうか⁉今の趣味は、ワイン以外では美味しいものを食べる事、家族や友人と一緒に過ごす事と優等生的な発言が返ってきましたが、彼のカーヴの横には酒場兼ライブハウスが併設されており、今でもバンドを呼んではライブ・パーティも行っているようです。862年続く偉大な歴史を引き継ぐ事は相当なプレッシャーだったようです。長く長く続くファミリーの未来の階段をこれからは自分が築いていく、この誇らしく素晴らしいチャレンジと重圧を40代となり抱きしめることができるようになったそうです。だからこそ、この歴史あるモーゼルの地でナチュラルワインの新しい歴史の1ページをも書き始めることができたのでしょう。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Simon Busser/Originel 2020 シモン・ビュッセー /オリジネル
¥4,620
商品名: Simon Busser/Originel 2020 シモン・ビュッセー /オリジネル ワイナリー・生産者: ヴァンサン・リカール / Vincent Ricard 生産地:フランス、ロワール 品種:マルベック80%、メルロー20% タイプ:赤 アルコール度数:13.5% 容量:750ml 紫がかった深い赤色。レーズンやカレンズ、カシスなど小さな黒系果実のドライフルーツを主体に、コク深さを感じさせるプルーン、小気味良い酸をもつフランボワーズなどのドライフルーツの香りが混ざり合い、引き込まれるような芳醇な香りが漂います。香りや色合いからも緻密な果実の印象を抱きますが、口に含むとエキスの詰まったイメージはそのままに、繊細でしなやかに流れ込み滑らかな飲み心地に驚きさえ覚えます。全体に輪郭やメリハリを与えるような酸が軽快感を引きたてながら、口中に膨らむ果実の風味はで徐々に大きく深まりをみせます。アフターにかけて葡萄の果皮をかじった時のような微細なタンニン、レーズンなど充実感のある風味が残り奥行きを感じさせます。パワフルな印象は微塵も感じられず、エキスや風味の緻密さだけでなく、若々しい可憐な果実の中にこなれた様子、上品で凛とした印象が感じられるミディアムスタイルです。 つくり手 当主のシモン・ビュッセーは、父から一番古い樹齢(1970年)の一部3haのぶどう畑を引き継いで2007年よりワイン造りを開始。試験的な試みを経て、ぶどう栽培と発酵という基本の工程が最も奥が深く複雑で内容が濃いという点に興味を集中させ取り組んでいます。 地中海の大平原「カマルグ」で乗馬をして暮らすのが夢というほど馬が大好きなシモンは、どうせ農業をするのなら馬で耕そうと考えます。友人を通して、馬でぶどう栽培をする蔵元として有名なロワールのオリヴィエ・クザンに出会い、手綱さばきの研修を受け、今ではボルドー液などの農薬散布以外は全て馬を使って栽培をするようになりました。「馬は、大地と私の大切な友達。」とシモンは言います。 畑はビオロジック栽培で一部はビオディナミ。蔵の中での仕事は、できるだけ人為的な介入をしないよう、またポンプを使わないように心がけ、酵母は天然酵母を使い、SO2はできるだけ控えたワイン作りをおこなっています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Mousseaux Le Vinsans Ricard 2022 / ムスー・ル・ヴァンサン・リカール
¥3,960
商品名: Mousseaux Le Vinsans Ricard 2022 / ムスー・ル・ヴァンサン・リカール ワイナリー・生産者: ヴァンサン・リカール / Vincent Ricard 生産地:フランス、ロワール 品種:ソーヴィニヨン・ブラン タイプ:白微発泡 アルコール度数:12.5% 容量:750ml 繊細で優しいガスとフレッシュで爽やかな果実の酸味が印象です。採れたてのブドウの皮をかじった時のパリッとした新鮮さと皮の内側のジューシーさがこのワインの中から溢れ出してきます。 生産者について ヴァンサン・リカール アンボワーズの醸造栽培学校を卒業、シノンのフィリップ・アリエやクロード・ルヴァスール(モンルイのフランソワ・シデンヌの叔父)で修行を積んだヴァンサンは、1998年以降テーゼ村のドメーヌに戻り父のアランとともに土壌の特長を生かしたワイン生産をするべく働いています。シェール川沿い丘陵地に位置するドメーヌ・リカールは、5世代続くファミリードメーヌ。17haを所有するうち12.7haはソーヴィニヨン・ブラン、他はガメィ、カベルネ・フランが植えられています。南東向きの粘土石灰質土壌の畑で、自然環境を尊重したブドウ栽培を実践しています。これまでも農薬や化学肥料など使用しない農法でブドウ栽培をしてきましたが、2013年に正式にエコセールの認証を受けました。 収穫はすべて手作業、自然酵母での醗酵、酸化防止剤はソーヴィニヨン・ブランのフレッシュな美味しさをキープするため入れるが、添加量はできるだけ控えているとのこと。RVF(ルヴュ・デ・ヴァン・ドゥ・フランス)やルージュ・エ・ブラン(フランスの自然派の優良生産者達を丁寧に紹介する実直な雑誌)での評価も高い、今後の活躍も楽しみな期待の出来る生産者です。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Pinot Gris Terrasses du Steinacker 2019 / ピノ・グリ・テラス・デュ・シュタインネッカー
¥5,830
商品名: Pinot Gris Terrasses du Steinacker 2019 / ピノ・グリ・テラス・デュ・シュタインネッカー ワイナリー・生産者: メゾン・モリッツ・プラド / Mason Moritz Prado 生産地:フランス 品種:ピノ・グリ タイプ:白 アルコール度数:14% 容量:750ml ダイレクトプレスしたジュースを35%ずつジャーとステンレスタンク、残り35%は600Lの樽、それぞれ12ヶ月の発酵と熟成。 やや青みがかった中程度の黄色。白桃やパイナップル、黄柑橘のピール菓子、りんごの蜜、アカシアの蜂蜜など芳醇な様子に、ビターカラメルやバニラ香、火打ち石などを想わせる香りが加わります。熟した黄柑橘の果汁をベースに桃やりんごの蜜が溶け込む印象に、クレームブリュレを想わせるビターな芳ばしさやまろやかな風味が加わり、豊かな果実味とふっくらとした円みを帯びた風味が絡み合います。風味は芳醇でコクや奥行き感じますが、みかんやパイナップルなどフルーティーで張りのある酸が伸びやかな飲み心地や凛とした印象を、レモングラスや柑橘の果皮から弾けるような爽やかな香りが加わりスッキリとしたアクセントを与えています。ほどよいリッチ感とエレガントな様子、軽快なフルーツの味わいが一体となる優しい味わいです。 生産者について Maison Moritz Pradoは2018年からアルベという人口約500人の小さな村でワイン造りをしています。 フランス人の夫のギラン・モリッツは過去にポルトガルのDomaine Conceitoで収穫作業、ブルゴーニュのDomaine Devillardに5年間勤務後、ルーマニアのDomaine Avincisで7年間総合責任者を務めるなど、豊富な経験を持ちます。コロンビア人の妻のアンジェラ・プラドは金融の修士号を持ち、当初は金融の世界でキャリアスタートを切りましたが、ギランとの出会い機にルーマニアに移り、ギランと共にドメーヌでワイン造りの経験を積みました。その後二人は独立を決意し、フランス国内でブルゴーニュ、ボルドー、ロワールなど畑を探し回りましたが、近年気候が及ぼす大きな影響やワインの好みなどを考慮し、総合的に過小評価されていたアルザスを選びました。 その中でもアルベは非常に小さいアペラシオンに関わらず、すり鉢状の内側に位置する畑の標高は約350m〜500mで冷涼な気候で、土壌の性質は主にシストというワインに冷涼感が出やすい環境です。ぶどうの生育が平地と比べて約2週間ほど遅く、開花時期の霜の影響が比較的低く毎年安定した収穫が出来る傾向にあるところも大きな魅力です。 強い冷涼感のあるワインを好む二人は、特に近年の地球温暖化に対応できているこの理想的な条件から、自身が納得のいくワインを造る事ができるこの土地のポテンシャルに魅了されドメーヌ設立に至りました。彼らのワインには、常にとても笑顔でエネルギッシュな二人の明るい面と、非常に真面目な部分の両方が写し出されているように感じます。自然に対して大きなリスペクトを払う彼らは、フランス全体のヴィンテージ毎の特徴というよりは、アルベ単体のその年とテロワールの特徴を最大限表すようにワインを造ります。今後の将来にも更に期待が高まる生産者です。 ●畑及び栽培 アルベには約60〜70haの畑があり、内2/3がシスト(ミルフィーユ状及び石のような高密度形状)、残り1/3が花崗岩やマルヌカルケール、砂など。モリッツ・プラドは4.85haの畑を所有し、100%シスト土壌。AOCの中でも一番標高の高い450m付近に大部分の区画を持ちます。すり鉢状という特性上、一度雲がこのエリアに入ると滞留しやすく、通念雨量を確保しやすい傾向にあります。例えば、フランスが特に干ばつの問題を抱えた2022年夏は、8月半ばに1週間で7mmのみの雨量に対して、この山の中では6倍強の45mmの雨が降るなど。畑は2018年に引き継いだ後すぐにビオに転換され、2020年以降ビオディナミ農法でぶどう栽培を行っています。 土壌に関して、根の密度と保水性のバランスを最大限保つために葉は1列毎のみ切り、もう片方は軽量な機械でロールのみを行い、耕す部分はぶどうの木の根元のみです。作業が比較的容易な区画では馬も使用します。 ●醸造 ステンレスと樽、ジャーの3種類の熟成タンクを使用し、キュヴェによってはこの3つ全てをアッサンブラージュします。キュヴェ毎の特徴はそのヴィンテージとぶどうの熟し具合に合わせた醸造及び熟成を行い表現されます。泡に関しては初ヴィンテージから36ヶ月間瓶内澱接触のミレジメを試み、とても良い仕上がりになっています。ペットナットに関しても一度辛口ワインを造り、収穫後のプレス時に一部凍らせたジュースを使い瓶内二次発酵させるなど、畑と同様に醸造でも手間を惜しまず作業します。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Riesling Coteaux de Schieferberg 20/21 / リースリング・コトー・ド・シーファーベル
¥5,830
商品名: Riesling Coteaux de Schieferberg 20/21 / リースリング・コトー・ド・シーファーベルワイナリー・生産者: メゾン・モリッツ・プラド / Mason Moritz Prado 生産地:フランス 品種:リースリング・コトー・ド・シーファーベルグ タイプ:白 アルコール度数:12.5% 容量:750ml ダイレクトプレスしたジュースを50%ずつジャーとステンレスタンクでそれぞれ9ヶ月間発酵と熟成。比較的暑い年の2020年と冷涼な2021年のワインをブレンド。 レモンイエローの色合い。パッションフルーツやマンゴーなど香り高い果実、青みかんやライム、レモン、文旦、ヴェルヴェンヌなど清涼感のある柑橘やハーブ、蜂蜜、白や黄色の花、火打石、メレンゲ菓子など様々な香りが調和良く絡み合い、香りを放ちます。滑らかな口当たりで優しく馴染むように甘酸っぱい果実の風味が広がります。爽やかな果実味とトロピカルフルーツ、蜂蜜などの豊かな風味が溶け込み、キリッとした張りのある酸が輪郭を作るように支えています。果実だけでなく深みを感じさせる要素が幾重にも重なっているような酒質の緻密さ、乳酸的な円みや旨味感、芯のしっかりとしたブレのない様子が一体となって感じられる冷涼感のある伸びやかな辛口の仕上がりです。 生産者について Maison Moritz Pradoは2018年からアルベという人口約500人の小さな村でワイン造りをしています。 フランス人の夫のギラン・モリッツは過去にポルトガルのDomaine Conceitoで収穫作業、ブルゴーニュのDomaine Devillardに5年間勤務後、ルーマニアのDomaine Avincisで7年間総合責任者を務めるなど、豊富な経験を持ちます。コロンビア人の妻のアンジェラ・プラドは金融の修士号を持ち、当初は金融の世界でキャリアスタートを切りましたが、ギランとの出会い機にルーマニアに移り、ギランと共にドメーヌでワイン造りの経験を積みました。その後二人は独立を決意し、フランス国内でブルゴーニュ、ボルドー、ロワールなど畑を探し回りましたが、近年気候が及ぼす大きな影響やワインの好みなどを考慮し、総合的に過小評価されていたアルザスを選びました。 その中でもアルベは非常に小さいアペラシオンに関わらず、すり鉢状の内側に位置する畑の標高は約350m〜500mで冷涼な気候で、土壌の性質は主にシストというワインに冷涼感が出やすい環境です。ぶどうの生育が平地と比べて約2週間ほど遅く、開花時期の霜の影響が比較的低く毎年安定した収穫が出来る傾向にあるところも大きな魅力です。 強い冷涼感のあるワインを好む二人は、特に近年の地球温暖化に対応できているこの理想的な条件から、自身が納得のいくワインを造る事ができるこの土地のポテンシャルに魅了されドメーヌ設立に至りました。彼らのワインには、常にとても笑顔でエネルギッシュな二人の明るい面と、非常に真面目な部分の両方が写し出されているように感じます。自然に対して大きなリスペクトを払う彼らは、フランス全体のヴィンテージ毎の特徴というよりは、アルベ単体のその年とテロワールの特徴を最大限表すようにワインを造ります。今後の将来にも更に期待が高まる生産者です。 ●畑及び栽培 アルベには約60〜70haの畑があり、内2/3がシスト(ミルフィーユ状及び石のような高密度形状)、残り1/3が花崗岩やマルヌカルケール、砂など。モリッツ・プラドは4.85haの畑を所有し、100%シスト土壌。AOCの中でも一番標高の高い450m付近に大部分の区画を持ちます。すり鉢状という特性上、一度雲がこのエリアに入ると滞留しやすく、通念雨量を確保しやすい傾向にあります。例えば、フランスが特に干ばつの問題を抱えた2022年夏は、8月半ばに1週間で7mmのみの雨量に対して、この山の中では6倍強の45mmの雨が降るなど。畑は2018年に引き継いだ後すぐにビオに転換され、2020年以降ビオディナミ農法でぶどう栽培を行っています。 土壌に関して、根の密度と保水性のバランスを最大限保つために葉は1列毎のみ切り、もう片方は軽量な機械でロールのみを行い、耕す部分はぶどうの木の根元のみです。作業が比較的容易な区画では馬も使用します。 ●醸造 ステンレスと樽、ジャーの3種類の熟成タンクを使用し、キュヴェによってはこの3つ全てをアッサンブラージュします。キュヴェ毎の特徴はそのヴィンテージとぶどうの熟し具合に合わせた醸造及び熟成を行い表現されます。泡に関しては初ヴィンテージから36ヶ月間瓶内澱接触のミレジメを試み、とても良い仕上がりになっています。ペットナットに関しても一度辛口ワインを造り、収穫後のプレス時に一部凍らせたジュースを使い瓶内二次発酵させるなど、畑と同様に醸造でも手間を惜しまず作業します。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Nous Sommes Libres Pet Nat 2022 / ヌ・ソンム・リーブル・ペットナット
¥4,180
商品名: Nous Sommes Libres Pet Nat 2022 / ヌ・ソンム・リーブル・ペットナット ワイナリー・生産者: メゾン・モリッツ・プラド / Mason Moritz Prado 生産地:フランス 品種:ピノ・ブラン30%、ピノ・グリ30%、リースリング25%、ゲヴェルツトラミネール15% タイプ:白微発泡 アルコール度数:12% 容量:750ml 【2023年12月入荷】王冠 2022年は春から夏にかけてとても暑く乾燥していた年。しかし8月中旬から下旬にかけて十分に雨が降ったことで、成長が止まっていた葡萄が収穫時期に向けてしっかりと熟しました。9月10日から収穫を開始しましたが、その後大雨の影響で一旦収穫を止め、9月19日に収穫を再開しました。スムーズに発酵が進むために、注意深く見て素早く対応する事が大切だったヴィンテージです。 ゲヴェルツトラミネールは全房で7日間のマセラシオン。その他の葡萄はダイレクトプレスして6ヶ月間ステンレスタンクで発酵と熟成。冷凍しておいたゲヴェルツトラミネールのフリーランジュースを加えて二次発酵。ノンデゴルジュマン。品名はペットナットですが二次発酵させています。 ガス圧はやや高めですのでよく冷やして頂き、ボトルを斜めにしてガスの様子を伺いながらゆっくりと抜栓してください。すぐに1杯目をグラスに注げるようにグラスを近くにご用意頂くことをお勧め致します。 薄濁りのややオレンジがかった濃い黄色。りんごやカリンのコンフィチュール、熟した黄プラムやアプリコット、ミラベル、凝縮感のあるりんご果汁を想わせる充実感のある果実香に、黄柑橘ピールの爽やかな印象、カモミールティーやドライハーブのニュアンスがほどよく深みを与えています。弾むような微細なガスとキレのあるシャープな酸を伴い、熟した黄プラムやりんごの蜜など甘酸っぱい果実の風味が溌剌と口中に膨らみます。温度が上がっていくに従い、桃やプラムの香り豊かな果実味や甘やかな風味が増していき、フルーティーな印象が際立ちます。 生産者について Maison Moritz Pradoは2018年からアルベという人口約500人の小さな村でワイン造りをしています。 フランス人の夫のギラン・モリッツは過去にポルトガルのDomaine Conceitoで収穫作業、ブルゴーニュのDomaine Devillardに5年間勤務後、ルーマニアのDomaine Avincisで7年間総合責任者を務めるなど、豊富な経験を持ちます。コロンビア人の妻のアンジェラ・プラドは金融の修士号を持ち、当初は金融の世界でキャリアスタートを切りましたが、ギランとの出会い機にルーマニアに移り、ギランと共にドメーヌでワイン造りの経験を積みました。その後二人は独立を決意し、フランス国内でブルゴーニュ、ボルドー、ロワールなど畑を探し回りましたが、近年気候が及ぼす大きな影響やワインの好みなどを考慮し、総合的に過小評価されていたアルザスを選びました。 その中でもアルベは非常に小さいアペラシオンに関わらず、すり鉢状の内側に位置する畑の標高は約350m〜500mで冷涼な気候で、土壌の性質は主にシストというワインに冷涼感が出やすい環境です。ぶどうの生育が平地と比べて約2週間ほど遅く、開花時期の霜の影響が比較的低く毎年安定した収穫が出来る傾向にあるところも大きな魅力です。 強い冷涼感のあるワインを好む二人は、特に近年の地球温暖化に対応できているこの理想的な条件から、自身が納得のいくワインを造る事ができるこの土地のポテンシャルに魅了されドメーヌ設立に至りました。彼らのワインには、常にとても笑顔でエネルギッシュな二人の明るい面と、非常に真面目な部分の両方が写し出されているように感じます。自然に対して大きなリスペクトを払う彼らは、フランス全体のヴィンテージ毎の特徴というよりは、アルベ単体のその年とテロワールの特徴を最大限表すようにワインを造ります。今後の将来にも更に期待が高まる生産者です。 ●畑及び栽培 アルベには約60〜70haの畑があり、内2/3がシスト(ミルフィーユ状及び石のような高密度形状)、残り1/3が花崗岩やマルヌカルケール、砂など。モリッツ・プラドは4.85haの畑を所有し、100%シスト土壌。AOCの中でも一番標高の高い450m付近に大部分の区画を持ちます。すり鉢状という特性上、一度雲がこのエリアに入ると滞留しやすく、通念雨量を確保しやすい傾向にあります。例えば、フランスが特に干ばつの問題を抱えた2022年夏は、8月半ばに1週間で7mmのみの雨量に対して、この山の中では6倍強の45mmの雨が降るなど。畑は2018年に引き継いだ後すぐにビオに転換され、2020年以降ビオディナミ農法でぶどう栽培を行っています。 土壌に関して、根の密度と保水性のバランスを最大限保つために葉は1列毎のみ切り、もう片方は軽量な機械でロールのみを行い、耕す部分はぶどうの木の根元のみです。作業が比較的容易な区画では馬も使用します。 ●醸造 ステンレスと樽、ジャーの3種類の熟成タンクを使用し、キュヴェによってはこの3つ全てをアッサンブラージュします。キュヴェ毎の特徴はそのヴィンテージとぶどうの熟し具合に合わせた醸造及び熟成を行い表現されます。泡に関しては初ヴィンテージから36ヶ月間瓶内澱接触のミレジメを試み、とても良い仕上がりになっています。ペットナットに関しても一度辛口ワインを造り、収穫後のプレス時に一部凍らせたジュースを使い瓶内二次発酵させるなど、畑と同様に醸造でも手間を惜しまず作業します。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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A Bras le Cot / ア・ブラ・ル
¥3,630
商品名: A Bras le Cot / ア・ブラ・ル ワイナリー・生産者: シモン・ビュッセー Simon Busser 生産地:フランス 品種:マルベック タイプ:赤 アルコール度数:11% 容量:750ml 砂質土壌の樹齢約30年の葡萄。2019年、2020年ヴィンテージはコンクリートタンクでルモンタージュを行いながら1ヶ月間のマセラシオン。その後2019年は600Lの樽で24ヶ月、2020年は12ヶ月熟成。コンクリートタンクで1週間マセラシオンした2021年のプリムールを含め、3つのヴィンテージを2021年11月にブレンド。 僅かに紫がかった深紅の色合い。カレンズやブルーベリーなど黒系果実のドライフルーツを想わせる凝縮感のある果実の香り。口に含むと山葡萄のようなキュッと引き締まった小気味良い酸が感じられ溌剌とした印象を与えます。控えめな甘みで、新鮮な果実から弾けるような瑞々しさと若々しく凛とした果実味は人懐こい馴染みやすさで広がり、アフターにかけてドライフルーツの風味が奥行きや深みを加えています。まさにラベルに描かれているような沢山の果実を抱えている雰囲気がピッタリで、雑味のないぎゅっと詰まった豊かな果実味は晴々とした明るさを感じさせてくれる飲み心地の良いミディアムスタイルです。 生産者について オーナーであるシモン・ビュセーの父親は、既にビオロジック栽培をしていましたが、醸造設備を持たなかったため、収穫したぶどうは協同組合に販売していました。父が所有し賃貸するぶどう畑の内、一番古い樹齢(1970年)の一部3haのぶどう畑を引き継いで2007年よりワイン造りを開始。 2007年の醸造は、近所でワイン造りをする知り合いの醸造設備を借りて仕込みました。 それまでワイン作りを手伝ったことはあっても、醸造学校に行ったこともなく、ワイナリーで働いたこともないシモンにとっては、試験的な仕込みであり、どちらかというとちょっとした興味程度のことでした。知り合いである“近所のおじさん”のワイン作りを真似て作った初ビンテージは、SO2をあまり使わなかったという(SO2含有量は80mg/L)。今風のテクニックを駆使しないことが幸いしたのでしょう。その結果、ワイン作りとは、原料であるぶどう栽培と発酵という工程が必要な、奥が深く複雑で、内容の濃い点に興味がわいてワイナリーになる決心をしました。 夢は地中海の大平原「カマルグ」で乗馬をして暮らしたい、というほど馬が大好きなシモンは、どうせ農業をするのなら馬で耕そうと考えます。友人を通して、馬でぶどう栽培をする蔵元として有名なロワールのオリヴィエ・クザンに出会い、手綱さばきの研修を受け、今ではボルドー液などの農薬散布以外は全て馬を使って栽培をするようになりました。「馬は、大地と私の大切な友達。」とシモンは言います。 【栽培・醸造】 そんな彼ゆえ、父から譲り受けたぶどう畑は当然ビオロジック栽培。現在では5haに拡大し、一部でビオディナミも実践している。2007年に「エコセール」の認証を取得しました。 「産地らしさ」その典型性をワインに表現するには、毎年異なる気候の違いに応じて最高のぶどうを育てること。ぶどうが最後まで熟成する力があるかどうか。そういう点も含めて収穫のタイミングがワイン作りにおいて一番重要だと考えています。「ぶどうがワインになる秘密の通り道がある」のだそう。 収穫の際には、喜び、または歓喜に包まれた雰囲気でぶどうを収穫できると、そのエネルギーがワインの味に影響すると思っています。(J.M.ブリニョも同じ事を言っています。)これは言い換えると労を惜しまず仕事をするということであり、心をこめてぶどう作りをすることにつながります。当然、醸造所での仕事も同じライン上にあります。 シモンの気持ちが皆に伝わるせいか、週末にあわせた3~4日間の収穫には、家族や友人、その家族が集まって50人前後の人が手伝ってくれる。バックラベルには、感謝を込めて収穫者の名前を入れています。 蔵の中での仕事は、できるだけ人為的な介入をしないよう、またポンプを使わないように心がけ、酵母は天然酵母を使い、SO2はできるだけ控えたワイン作りをおこなっています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Ploutelou 2022 / ピロトゥロウ
¥4,290
商品名: Ploutelou 2022 / ピロトゥロウ ワイナリー・生産者: ジェフ・クトゥル(マス・クトゥル) 生産地:フランス 品種:サンソー50%、アラモン35%、シラー15% タイプ:赤 アルコール度数:13% 容量:750ml やや淡い赤色。熟したブルーベリーやブラックベリー、苺、フランボワーズなどのミックスベリーのような果実香に紅茶の華やかさが加わり、仄かにウッディムスクを想わせる香りがアクセントのように感じられます。口に含むと香りの印象よりもフルーティーで可愛らしい果実の風味が強く感じられ、瑞々しいミディアムライトタッチで清らかに流れ込みます。透明感のある赤い果実の果汁に香り高いブラックベリーやカシス、紅茶などが溶け込むような風味が口中に留まり、若々しさや軽快感のある果実味たっぷりのジューシーな印象に、しっかりとワインらしい佇まいが感じられます。アフターにふわりと薫る赤いりんごの香りが爽やかな余韻を残します。 生産者について マス・クトゥルでは、数十ヘクタールもの様々なテロワールを有する畑を所有しています。 拠点となるPuimisson(ピュイミソン)は、表土と下層土が寄せ集まった地形をしています。その大部分は粘土石灰で形成されておりますが、粘土質が強かったり石灰の割合が多かったりしており、所々に砂利や泥灰土が含まれていたりもしています。 それが注目されるよりもはるか前の1987年から、有機栽培に取り組んでいます。マス・クトゥルの畑の全てにおいて、30年近くにわたり、化学肥料や除草剤、殺虫剤など合成化学薬品の類いは、一切使われていないことを保証いたします。その管理は厳格に行われており、植物や土壌に細心の注意を払っています。 例えば粘土質の土壌に必要な耕起には制限を設け、土壌が固く締まってしまわないようにしています。春には、すべてのブドウの台樹を手作業で掘り起こしますし、剪定も芽が出てから行います。基本的に、樹の手入れについては人的介入を制限しており、必要な場合は植物由来の堆肥や調合剤、その他天然由来のものを用います。有機栽培には、(その効果を発揮させるために)安定した環境で行うことが求められます。 10年以上前から畑の環境改善に取り組み始め、それまでの畑を取り巻く環境の影響により状態の悪くなった樹を抜き、代わりにオリーブの木を植えました。 また、畑を守るため周囲に生け垣を造りブッシュを発生させ、木々を植えて緩衝地帯を作り、水の浸食や水質汚染を防ぐことができるようにしています。また、生物学的多様性を守り、植物や動物が共生できるようにしています。従って一帯をモザイク状にし、近隣の生産者が栽培する畑からの影響を受けないように努めています。 これまでに千本以上の木々を植え、オリーブの植樹も行ってきましたが、今後もこの活動を続けていくつもりです。そして、年間を通じて葡萄の樹に愛情を惜しまず注ぎ、最良のブドウが収穫できるように心がけています。これら全ては、収穫時にそれが最高の状態にあることを、ブドウの方から語りかけてくれるようにするためなのです。 醸造において唯一のレシピは存在しないと考えており、品種やヴィンテージに合わせて調整する(ショート/ロングマセレーション、除梗または全房発酵、ピジャージュあるいはルモンタージュ)直感的な方法、つまり収穫したブドウに応じて様々な手法を使い分けています。それによって、どのようなワインに仕上がるかが決まってくるのです。 「ナチュラル」なワインを造ることは、ブドウ畑での作業における最終回答を得ることでもあると思っています。それを選択することは外部からの要素を断つことを意味しており、自分たちが手塩にかけた葡萄たちが、ありのまま応えてくれるように導くわけです。そのために亜硫酸を添加せず、培養酵母を用いず、酵素も加えない。経過を観察しつつも手を加えず、試飲を重ねながら成長を見守ります。 瓶詰めは蔵で、フィルターを用いず月の暦に則って行います。ワインには、最初から最後まで酸化防止剤を添加していません。 ブドウ品種はそれぞれ異なる区画で栽培しており、品種ごとにワインを醸造します。マス・クートゥルでは、様々なキュヴェが毎年生み出されますが、ワインに付けた名前は畑由来ではなく、そのスタイルや個性によるものです。同じ両親のもとに生まれ同じ環境で育った兄弟や姉妹であっても、それぞれ皆が異なる性格に育つものです。それは我々のワインも同じで、(畑名ではなくワインの個性で名前を付けるので)キュヴェによっては毎年できますし、数年に一度くらいの割合でできるもの、そして滅多にできないものもあります。Vin des Amis, Vigne Haute, Classe, Flambadou, Flower Power・・・これらのワインとの出会いが、皆さまにとって最高の瞬間となりますように。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Kaefferkopf Grand Cru Assemblage 2019 / ケーファーコップ・グラン・クリュ・アッサンブラージュ
¥7,040
商品名: Kaefferkopf Grand Cru Assemblage 2019 / ケーファーコップ・グラン・クリュ・アッサンブラージュ ワイナリー・生産者: 大岡弘武(ラ・グラン・コリーヌ) 生産地:フランス 品種:ゲヴェルツトラミネール60%、リースリング30%、ピノ・グリ10% タイプ:白 アルコール度数:14% 容量:750ml 12時間かけてダイレクトプレス、一部を5日間のマセラシオンの後にブレンド。14ヶ月間フードルで発酵と熟成。 黄金色。ライチ、パイナップル、桃などのアロマティックな果実の香りに、蜂蜜や紅茶、沈丁花、ジャスミンなどの印象が加わり甘やかな優しい香りが漂います。テクスチャーは柔らかく雑味のない飲み心地で、引き締め感のある酸は全体を支えながら、口中を豊かに満たしてくれるように華やかで緻密な果実味を軽やかに先へと誘います。フルーティーで芳醇な果実の風味を主体に様々な要素が溶け込み充実感があり、若々しさを感じさせながら凛とした佇まいや複雑性、コク、深みを兼ね備えた口福感の感じられる仕上がりです。 生産者について レ・フュナンビュール レ・フュナンビュールはアルザスのアンマーシュヴィアという街で2018年にギヨーム、シリル、兄妹のジルとスージーの若手4人により設立されたドメーヌです。幼い頃から仲が良かった4人は、それぞれ家族が所有していた畑を引き継ぎ、合計11haの面積を皆で共有し自然派ワイン造りの道へ進むことを決意しました。畑は大部分が15〜20年前からビオ農法により栽培されていたため、自然派ワインを造る上では素晴らしい状態で初ヴィンテージを迎えました。2019年以降は加えてアグロフォレストリー(森林農業)にも注力しております。畑には既に400本以上もの果樹を植え、鳥の巣や止まり木などを設置、土は耕す事はなく、葉も同様に木の根元以外は一切切らずに必要に応じてロール作業のみ行うなど、畑を限りなく森の生態系に近づけるよう徹底して努力を続けています。一般的なドメーヌの形である栽培や醸造など特定の工程において担当者を設けておらず、彼らのワインは4人全員が剪定から瓶詰めまでの全プロセスに携わり造られます。自然派ワインのドメーヌとしては比較的珍しいチーム構成でとても興味深いですが、その反面、冒険的な試みをし辛い状況である事も否めません。全てを考慮した上で力を合わせ、少しずつ前進し、畑は時と共により自然な生態系に近づき、更に彼ららしいワインを造り上げてくれる事でしょう。期待が高まる若手4人組です。 土壌及び葡萄について 土壌は花崗岩、粘土石灰、石灰、砂質土など幅広い種類から構成されます。葡萄の樹齢や種類においても同様に、若木から60年までの古木、ピノグリ、ノワール、ブラン、ゲヴェルツトラミネ−ル、ミュスカ、リースリング、オーセロワなど豊富な種類を扱います。 醸造について アルザス特有のフードル他、コンクリート、ステンレス、樽など様々な形でワインを熟成させます。キュヴェにより2021年ヴィンテージまでプレス時に亜硫酸を少量添加していましたが、現時点(2023年)での最新ヴィンテージ2022年は全てプレス時の亜硫酸添加を止め、サンスフルで醸造しています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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La Corde Red 2021 / ラ・コード・レッド
¥5,170
商品名: La Corde Red 2021 / ラ・コード・レッド ワイナリー・生産者: 大岡弘武(ラ・グラン・コリーヌ) 生産地:フランス 品種:ピノ・グリ60%、ピノ・ノワール40% タイプ:赤 アルコール度数:13% 容量:750ml 2023年4月に販売いたしましたアイテムの再入荷となります。果実味や味わいはそれほど大きく変化した印象は受けませんが、枯れ葉や赤紫蘇などの風味が溶け込み、深みや複雑性が感じられます。 除梗した葡萄を10日間マセラシオン。ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。 オレンジがかった淡い赤色。苺やフランボワーズのドライフルーツやコンフィチュールを想わせるやや充実感のある赤い果実の香りに、ドライフラワー、枯れ葉、赤紫蘇、竹炭、土などのニュアンスが感じられ複雑性のある落ち着いた印象を受けます。抜栓時には還元的な香りが伺えますが、口中では感じられず、白ワインのように冷涼感のある清らかな飲み心地でしなやかに広がります。軽快感があり伸びやかに流れる中で、風味は赤い果実のほどよい充実感とドライフラワーやフュメ香などが絡み合い複雑性を帯びながら膨らみ、上品でたおやかな様子が調和良く感じられる仕上がりです。 生産者について レ・フュナンビュール レ・フュナンビュールはアルザスのアンマーシュヴィアという街で2018年にギヨーム、シリル、兄妹のジルとスージーの若手4人により設立されたドメーヌです。幼い頃から仲が良かった4人は、それぞれ家族が所有していた畑を引き継ぎ、合計11haの面積を皆で共有し自然派ワイン造りの道へ進むことを決意しました。畑は大部分が15〜20年前からビオ農法により栽培されていたため、自然派ワインを造る上では素晴らしい状態で初ヴィンテージを迎えました。2019年以降は加えてアグロフォレストリー(森林農業)にも注力しております。畑には既に400本以上もの果樹を植え、鳥の巣や止まり木などを設置、土は耕す事はなく、葉も同様に木の根元以外は一切切らずに必要に応じてロール作業のみ行うなど、畑を限りなく森の生態系に近づけるよう徹底して努力を続けています。一般的なドメーヌの形である栽培や醸造など特定の工程において担当者を設けておらず、彼らのワインは4人全員が剪定から瓶詰めまでの全プロセスに携わり造られます。自然派ワインのドメーヌとしては比較的珍しいチーム構成でとても興味深いですが、その反面、冒険的な試みをし辛い状況である事も否めません。全てを考慮した上で力を合わせ、少しずつ前進し、畑は時と共により自然な生態系に近づき、更に彼ららしいワインを造り上げてくれる事でしょう。期待が高まる若手4人組です。 土壌及び葡萄について 土壌は花崗岩、粘土石灰、石灰、砂質土など幅広い種類から構成されます。葡萄の樹齢や種類においても同様に、若木から60年までの古木、ピノグリ、ノワール、ブラン、ゲヴェルツトラミネ−ル、ミュスカ、リースリング、オーセロワなど豊富な種類を扱います。 醸造について アルザス特有のフードル他、コンクリート、ステンレス、樽など様々な形でワインを熟成させます。キュヴェにより2021年ヴィンテージまでプレス時に亜硫酸を少量添加していましたが、現時点(2023年)での最新ヴィンテージ2022年は全てプレス時の亜硫酸添加を止め、サンスフルで醸造しています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Sand 2018 / ソンド
¥5,170
商品名: Sand 2018 / ソンド ワイナリー・生産者: 大岡弘武(ラ・グラン・コリーヌ) 生産地:フランス 品種:ピノ・ブラン、グリ、ノワール タイプ:白 アルコール度数:14% 容量:750ml 葡萄の90%を8時間かけてダイレクトプレス、10%は5日間のマセラシオンの後にブレンド。14ヶ月間フードルで発酵と熟成。 仄かにピンクがかった淡いオレンジ色。チェリーコンポートやグレナデン、苺、白レーズン、ドライアプリコットなど様々な果実が混ざり合う香りに、生花のバラ、ドライフラワー、たばこ、鉄分などの香りが加わり、更に複雑性を感じさせます。香りに感じられた果実の風味は、ピュアで可愛らしい印象を感じさせながら、全体に輪郭やメリハリを与えるような張りのある酸を伴い冷涼感のある飲み心地で広がります。果実の風味は緻密で重厚感や奥行きが感じられ、泡のないロゼのヴィンテージシャンパーニュを想わせるような、やや重心が低くブレのない骨格や上品でリッチな印象が伺える深みのある仕上がりです。この先の熟成で更に妖艶で繊細な様子が引き出されていくことに期待が湧きます。 生産者について レ・フュナンビュール レ・フュナンビュールはアルザスのアンマーシュヴィアという街で2018年にギヨーム、シリル、兄妹のジルとスージーの若手4人により設立されたドメーヌです。幼い頃から仲が良かった4人は、それぞれ家族が所有していた畑を引き継ぎ、合計11haの面積を皆で共有し自然派ワイン造りの道へ進むことを決意しました。畑は大部分が15〜20年前からビオ農法により栽培されていたため、自然派ワインを造る上では素晴らしい状態で初ヴィンテージを迎えました。2019年以降は加えてアグロフォレストリー(森林農業)にも注力しております。畑には既に400本以上もの果樹を植え、鳥の巣や止まり木などを設置、土は耕す事はなく、葉も同様に木の根元以外は一切切らずに必要に応じてロール作業のみ行うなど、畑を限りなく森の生態系に近づけるよう徹底して努力を続けています。一般的なドメーヌの形である栽培や醸造など特定の工程において担当者を設けておらず、彼らのワインは4人全員が剪定から瓶詰めまでの全プロセスに携わり造られます。自然派ワインのドメーヌとしては比較的珍しいチーム構成でとても興味深いですが、その反面、冒険的な試みをし辛い状況である事も否めません。全てを考慮した上で力を合わせ、少しずつ前進し、畑は時と共により自然な生態系に近づき、更に彼ららしいワインを造り上げてくれる事でしょう。期待が高まる若手4人組です。 土壌及び葡萄について 土壌は花崗岩、粘土石灰、石灰、砂質土など幅広い種類から構成されます。葡萄の樹齢や種類においても同様に、若木から60年までの古木、ピノグリ、ノワール、ブラン、ゲヴェルツトラミネ−ル、ミュスカ、リースリング、オーセロワなど豊富な種類を扱います。 醸造について アルザス特有のフードル他、コンクリート、ステンレス、樽など様々な形でワインを熟成させます。キュヴェにより2021年ヴィンテージまでプレス時に亜硫酸を少量添加していましたが、現時点(2023年)での最新ヴィンテージ2022年は全てプレス時の亜硫酸添加を止め、サンスフルで醸造しています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Le Canon Rouge 2022 /ル・カノン・ルージュ
¥3,630
商品名: Le Canon Rouge 2022 /ル・カノン・ルージュ ワイナリー・生産者: 大岡弘武(ラ・グラン・コリーヌ) 生産地:フランス 品種:グルナッシュ60%、シラー30%、ムールヴェードル10% タイプ:赤 アルコール度数:12.5% 容量:750ml 2017年以降のル・カノンはサミュエル・モンジェルモン氏が醸造しています。サミュエルはラ・グランド・コリーヌの設立に関わった人物で、今でも共同経営者としてドメーヌの運営に参画しています。ワイン関係の法律に詳しいだけでなく、シャトー・ヌフのとあるドメーヌにて醸造責任者を務めており、2017年以降ル・カノンはここで醸造されています。 手摘みで収穫後、除梗し2週間セメントタンクにてマセラシオン。プレスの後タンクで発酵・熟成。 やや深いルビー色。レーズンやカレンズ、デーツ、ドライいちじくなどのやや凝縮感のある果実の香りに、紅茶のような華やかな香りが加わり上品な印象を受けます。しなやかなテクスチャーの角の取れた柔らかいミディアムタッチで、黒系果実のドライフルーツを主体としたコクや深みの感じられる緻密な果実味に、ダージリンのような香り高い紅茶の風味が溶け込み、大きく膨らみます。冷涼感のある綺麗な酸が品種の個性や特徴的な風味をバランス良く引き立て、軽快感を与えながら伸びやかに先へと誘います。アルコール表記は14.5%と高めですが、ボリューム感や収斂性などは全く感じられません。広がりゆく中で、風味は一層深みを増していくように感じられ口中を充実感で満たし、葡萄の果皮をかじった時のようなフルーティーで微細なタンニンが残り、完熟していた葡萄だったことが伝わってきます。若々しい果実味と洗練されたエレガントな様子が調和するミディアムスタイルです。 生産者について 大岡弘武(ラ・グラン・コリーヌ) 大岡弘武(おおおかひろたけ)さんは、明治大学理工学部を卒業後フランスへ渡り、ボルドー大学醸造学部でワイン全般を学んだ後にローヌ最大手GUIGAL社の、ジャンルイ・グリッパが所有していたサンジョセフの区画における栽培責任者を務めました。その後、北ローヌ地方を代表する自然派ワインの生産者で最高のコルナスを造ることで知られるティエリー・アルマンに師事、最後は栽培長を任されるまでになりました。師アルマンとの出会いは、大岡さんが後にワイン造りを始めるにあたって決定的と言えるもので、ブドウ栽培から醸造に至るまでのほとんど全てにおいて影響を受けたようです。醸造での人的関与を必要最低限に留める自然なワイン造りを実践するために最も大切なことは良いブドウを育てることに尽きるのですが、花崗岩に覆われた急斜面で夏は極めて暑く冬が寒いコルナスにおいては、畑仕事に費やす労力はいっそう厳しいものになります。大岡さんは、アルマンの下で働くことにより栽培や醸造に関する考え方だけではなく、厳しい労働に耐える強靭な精神力も身につけたと言えます。自分の本拠地を北ローヌと決めた理由について、畑における労働が最も厳しい土地であったから、と語っていたことが印象的です。 現在大岡さんがフランスで所有する畑は、2006年より自ら開墾した始めた極めて急峻なコルナスの畑です。大岡さんの師であるティエリー・アルマン氏の畑より標高が高い場所に位置しており、ローヌ川が眼下に広がる、森に囲まれた日当たりの良い場所に位置しており、2011年がファーストヴィンテージとなります。他のブドウは、借りている畑、そして信頼のおける生産者から購入したもので構成されております。栽培はビオロジックを実践しており、除草剤や化学肥料は使用しません。農薬は化学合成薬品ではなく、硫黄(ビオディナミの認証団体である「デメテール」で認可されているもの)に限定し、使用回数も極力減らしております。また、2月から3月にかけて行う遅い時期の剪定で徹底して不要な芽を取り除き、遅霜の影響を大きく受けるリスクは高まりますが、青刈りが不要となる理想的な収量制限を実現できることも栽培における特徴的なことでしょう。「少量でも構わないから良いブドウだけを育てたい」、大岡さんの畑仕事における考えです。醸造においては、その土地に育つブドウが醸し出す、純粋かつ繊細な果実味を楽しんでいただくことを目的として、野生酵母による自然な発酵とビン詰めに至るまでの全ての過程において酸化防止剤を使用しないことが特徴です。そのため、単に収量が少ないだけではなく、収穫されたブドウを更に選別して傷んでいない果実だけを使った醸造を心がけています。 大岡さんは2017年より日本に拠点を移し、フランス・ローヌ地方サンペレの醸造場に加え岡山醸造場を稼働させ、ワイン事業を通じた日本の農業、地方活性化に向けて、岡山で新たな取り組みを始めています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Posson Rouge / ポッソン・ルージュ 2020
¥4,840
商品名:Posson Rouge / ポッソン・ルージュ 2020 ワイナリー・生産者:Eric Dubois – Chateau La Franchaie / エリック・デュボワ(シャトー・フランシェ) 生産地:フランス ロワール Loire, France 品種:カベルネ・フラン タイプ:赤 アルコール度数:12.5% 容量:750ml 深いルビー色。熟したブルーベリーやブラックベリーを主体に、フランボワーズや苺、グレナデンなど赤い果実の香りが混ざり合い、加えてドライフラワーやお香、土などの落ち着きのある香りが伺えます。果実の緻密なエキス感は香りからもしっかりと感じ取れるほどですが、それでいて口に含むと冷涼感があり、しなやかなテクスチャーで清らかに流れます。繊細なタッチで雑味がなく、甘やかな果実の風味が馴染みやすいアタックで、口中に膨らむ果実味は落ち着きもあり充実した印象をしっかりと感じさせながら、どこか若々しく愛らしいベリー系果実の風味を想わせます。仄かな塩味と微細なタンニンが引き締まった印象を与え、凝縮した果実の風味が余韻に長く続きます。この先の熟成により更に繊細でエレガントな印象が引き出されることと大きな期待が膨らみます。 生産者について 当主のエリック・デュボワは1990年まで建築の勉強をしていましたが、縁あってナント近郊の大きなネゴシアンを立ち上げるチームに一員として2年間働きました。 その後に農業高校で葡萄栽培及び醸造の教師を務めていたところ、オスピス・ド・ソミュールが運営するクロ・クロクリスタルの葡萄畑の栽培長に抜擢され21年間勤めました。 長き渡るクロ・クリスタルでの仕事に終止符を打ったのが2016年、妻アレックスと息子のフェルディナン、そして3頭の馬も連れて、理想の葡萄畑を探しながらイタリアやポルトガルへと旅をしました。この旅を続ける中でロワールへの強い想いを再認識した2017年、サヴニエールの西に位置するポッソニエールで希望に叶う醸造所と5.5haの畑を見つけることができました。 2019年8月までクーレ・ド・セランの畑で働きながら、妻のアレックスと交代で自分達の葡萄畑を管理していましたが、アレックスは医療関係の仕事へ戻り、エリックはスタッフのニコや3頭の馬と共に畑仕事や醸造に集中できるようになっております。 畑はエコセールの認証を受けており、栽培品種はシュナン・ブラン、グロロー、ガメイ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン。機械などは使わず手作業か馬で畑を管理、醸造は自然発酵、亜硫酸を無添加せずに瓶詰めまで行っています。 葡萄のエキスをしっかりと感じ流ように緻密で上品、長い経験が詰め込まれたかのように落ち着きがあり、個性と魅力に溢れるワインを私達に伝えてくれています。 (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。
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Chinado PetNat 2022 / チナド ペットナット2022
¥4,488
商品名:Chinado PetNat 2022 / チナド ペットナット2022 ワイナリー・生産者:Chinado / チナド 生産地:ノポルトガル リスボン 品種:ヴィタル、フェルナオンピレス、アリカンテ・ブランコ、セアラ・ノヴァ タイプ:ペットナット アルコール度数:11.5% 容量:750ml アルコバサに位置する大西洋から12kmの化石や貝殻を多く含む粘土石灰質土壌。標高120mの東向き、南向きの2つの畑からなる。1960年代の古い葡萄畑15kgの木箱に手作業で収穫。除梗後、6日間のスキンコンタクトをしながら自然発酵。その後、果皮をプレスせず、果汁をタンクから別のタンクに移し、さらに13日間の発酵。手作業での瓶詰め。ノンフィルター。複雑かつ、シャープなスキンコンタクトのペットナット。 生産者について サウンドエンジニアとして活躍していたジョアン・テレソは、リスボンの北にあるアルコバサの祖⽗が持っていた古いブドウ畑が⼿放されることを知り、ワイン造りの経験が全くないながらに、その畑の⾯倒を⾒ることにしたのだ。アルコバサ地区の樹齢40年から60年の古⽊からなるこの畑は、粘⼟⽯灰質⼟壌。東⻄向きの2区画。⽩葡萄ではフェルナン・ピレスとヴィタル。⾚葡萄ではカステラオンとバガが主なブドウ品種。ワインが好きではあるけれど、ワイン造りの経験がないジョアン・テレソには、強⼒な助⼈がいた。友⼈であり、Esperaのワインメーカー、そしてコンサルティングとしてポルトガル内外で活躍しているロドリゴ・マーティンだ。彼らは2017年から⼀緒にワインを造り始め、それからすぐしてジョアンは葡萄栽培とワイン造りに惚れ込み、2018年には最近まで放置されていた近辺の2つのブドウ畑の⼿⼊れをすることになる。 ジョアンのワイン作りに対するビジョンは、サステイナブルな⽅法でワイン作りをすることである。これは、ブドウと少量の硫⻩だけを使い、⼟着酵⺟を使ったワイン作り。彼は⾔う。“私たちがこの放棄されたブドウ畑の⼿⼊れを始めたとき、古い曲がったブドウの⽊があり、私たちはこの畑に何を期待しているのかよくわかりませんでしたが、すぐにこの畑から単⼀畑のワインを造ることを思いつきました。これらは全てこの⼟地のポテンシャルを感じるフィールドブレンドのワインです“ (インポーター資料より) ※こちらの商品は冷蔵での発送となります。